年末年始のイベントでは、その年のモチーフとなる動物「十二支」が良く描かれます。十二支は年ごとに身近な動物を当てはめたものですが、「あれ？辰って動物？」と疑問に感じたこともあると思います。
十二支は「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」の12個の動物でできており、その中で辰だけが実在しない生きものなのです。
今回はパワフルなイメージのある辰年にどんな意味があるか？なぜ辰が選ばれたのか？そして辰年生まれの人に共通する性格傾向や運勢についてご紹介したいと思います！
目次
辰（干支）の意味・由来は？
辰は古く中国の神話に「四神（青龍・朱雀・白虎・玄武）」として登場した、架空の神獣です。
雷や竜巻をあやつり昇天・飛翔する辰は皇帝のシンボルとされ、最上位を意味していました。そのことから辰は権力や隆盛の象徴と考えられ、辰年は仕事や金運に縁のある年と考えられています。
「辰」という字は「振」に由来しており、「ふるえる・整う」という意味を持っています。陽の気が万物をふるわせ、草木が成長して形が整う様を表すことから、辰年は「活力が旺盛で成果を出す年」と言えるでしょう。
十二支は江戸時代に中国から日本に伝来し、親しみやすいように身近な動物を当てはめたことが始まりと言われています。
ではなぜ、十二支に架空の生き物である辰が入ったのでしょうか？実はこの謎は、いまだに明確になっていません。インドの経典をもとにしているから、動物を当てはめた時に音で選んだから、龍という字は鰐（ワニ）の意味があり本来はワニだったからなどさまざまな説があります。
古代中国では農耕の暦としてさそり座のアンタレスを用いていました。
当時アンタレスは「辰」と呼ばれており、5月の星だったので5番目に入ったなどとも言われており、人々の生活に根付いた古い歴史があるようです。
辰（干支）の生まれ年はいつ？
辰（干支）の生まれ年一部抜粋
- 1928年
- 1940年
- 1952年
- 1964年
- 1976年
- 1988年
- 2000年
- 2012年
- 2024年
辰（干支）生まれの人の性格・特徴は？
理想や夢に向けて常に活力を燃やしており、周囲の人を強く惹きつけます。自然とある程度の地位へ持ち上げられていることが多いでしょう。
感性や想像力も豊かで独創的、「もっともっと」と頂上を目指して進みます。自分の才能や魅力に自信がありますが、自分を律する心もあるので、うぬぼれて勘違いをすることはありません。
ただ理想へのエネルギーが非常に強いゆえに、現実とのギャップに苦しんでしまうことがあります。
辰年にはサポートしてくれる人が多いので、周囲への感謝を忘れずに、時には相手のペースに合わせながら助けてもらいましょう。
男性の場合
男性ならば目標や夢に向かってまっすぐ進む、活力あふれた人です。
その結果、職場などで目立つ存在となり、自然と周囲に一目置かれるようになるでしょう。周りの人が自分からサポートをしてくれるようになるので、結果として大きなことを成し遂げられます。
恋人をしっかり守る、包容力があるタイプです。
女性の場合
女性にはおだやかな印象に見える人も多いですが、心の中にはやはり生命力や活力が満ちあふれる強い人です。
理想へまっすぐに進むので注目されやすく、周囲の人にサポートも受けられるでしょう。
辰年の男性よりは自分から周囲と協調しようと動くことができますが、心の奥の信念だけは絶対に譲らない強さを持っています。
辰（干支）生まれの人の恋愛・仕事・金運は？
辰年生まれの人の運勢を、ジャンルごとにチェックしてみましょう！
恋愛運
辰年生まれの人はカリスマ性のある目立つ人が多いので、恋愛のチャンスは多いでしょう。
基本的には「愛される」形の恋愛を経験し、個性の強い自分を理解してくれる人を求めます。恋のお相手には外見も重要で、恋愛に慣れているゆえに刺激を求めてしまうこともあります。
年齢を重ねれば、徐々に落ち着いたお付きあいができるようになるでしょう。
仕事運
アイディアが豊富な辰年の人は、独自の世界観で理想へ向かってまっすぐ進みます。
自然と周囲の注目を集める目立つタイプですが、困っている人がいればすぐに助けてくれるので、信頼されるリーダー的存在になれます。
自分に厳しいことは魅力の一つですが、厳しすぎると理想と現実の違いに苦しむことになるので注意してください。
金運
辰年の人は、人生を通してお金の動きが大きいでしょう。
地道に貯金をする安定タイプではなく、仕事で大きな収入を得て、そのぶん大きな買い物をするというような使い方をします。
気前が良いので人にもよくおごり、派手なお金の出入りがありますが、本人はあまり気にしていません。
辰（干支）と相性のいい干支と相性が悪い干支は？
十二支では、それぞれの性格特徴から他の干支との相性もチェックできます。
辰年の人と相性のいい・悪い干支をご紹介します！
辰と相性のいい干支
- ・子（ねずみ）年…高い行動力など、似ている部分の多い2人。簡単に理解し合えるので、そばにいると気が楽でしょう。子年はフットワークが軽く、ブレない辰年のサポートが上手です。1924年、1936年、1948年、1960年、1972年、1984年、1996年、2008年、2020年生まれなど。
- ・申（さる）年…器用な申年が、理想へ向かう強い辰年を支える良い関係です。2人の性格は全く違いますが、お互いに持っていないものを活かして大きな結果を手にできます。1920年、1932年、1944年、1956年、1968年、1980年、1992年、2004年、2016年生まれなど。
- ・酉（とり）年…出会ってすぐに話が合うような、運命的な2人です。理想や夢の世界に行きがちな辰年を、酉年がうまく現実に引き戻してくれるバランスの良い関係です。1921年、1933年、1945年、1957年、1969年、1981年、1993年、2005年、2017年生まれなど。
辰と相性が悪い干支
- ・卯（うさぎ）年…平和主義な卯年とは一見関係が良好に見えますが、ともにゆるがない強い芯を持っているのでうまくいきません。価値観も全く違うので、理解できないと感じるでしょう。1927年、1939年、1951年、1963年、1975年、1987年、1999年、2011年、2023年生まれなど。
- ・丑（うし）年…敵対しやすい2人です。夢や理想を追い求める辰年と、現実を見据えている丑年はわかり合えず、パートナーにするとややぎくしゃくします。1925年、1937年、1949年、1961年、1973年、1985年、1997年、2009年、2021年生まれなど。
- ・戌（いぬ）年…戌年はとても保守的、新しいことにどんどん挑戦する辰年との相性は、あまり良くないでしょう。ほどよく距離のある関係ならば成立しますが、深く関わろうとするとトラブルになります。1922年、1934年、1946年、1958年、1970年、1982年、1994年、2006年、2018年生まれなど。
辰（干支）の年は過去に何があった？
神がかったイメージのある辰の年には、東京五輪（1964年）、シドニー五輪・高橋尚子さん金メダル（2000年）、IPS細胞・山中伸弥教授のノーベル賞受賞（2012年）など、大きな功績が残されました。
また権力に関する出来事も多く起きており、自民党政権奪還（2012年）やロッキード事件（1976年）などが起こっています。
さらに江戸が東京と呼ばれるようになった明治の始まり（1868年）も辰年の出来事でしたよ。
まとめ
パワフルな干支・辰年の人の性格や運勢をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？
辰年はドラゴンのイメージ通りカリスマ的な存在で、周囲の人を自然に惹きつけてしまうような強い魅力があります。
その反面、夢や理想を追い求めすぎると、自分で自分を苦しめてしまうこともあるようでした。夢や理想は辰年の活力の源なので、決して手ばなす必要はありません。
自分を厳しく律しすぎないようにだけ注意して、周囲の方々と大きな目標を達成してください！
