お中元をいただいたら、受け取った側のマナーとして出さなければならないお礼状。
はじめてお中元を受け取ったとき、また、ビジネスでお中元のお礼状を出すという仕事を任されたとき、一体どんな文章を書いたら良いのかさっぱりわからない・・と悩んでいませんか?
今回は、お中元のお礼状を書くときの基本的なマナーと、そっくりそのまま使用できるような例文を集めてご紹介します!
目次
お礼状の準備
お礼状を出す時期は?
お礼状は、目安としてお中元が届いてから3日以内に送るのが良いと言われています。なるべく早く出すにこしたことはありませんが、1週間、2週間と事情があって遅れてしまった場合は一言遅れてしまったお詫びを本文に入れてすぐに出しましょう。
遅れたからといって出さないのは一番失礼にあたりますので、お中元が届いたらまずお礼状を出す!と頭に入れておきましょう。
手紙かハガキか?
封書で縦書きで出すのが最も丁寧な出し方です。ただし、はがきでも失礼にあたるというわけではありません。ビジネスで封書で出す場合は、会社の代表として出すのであれば横書きで印刷が正式です。
第三者に知られたくない内容があるなどの場合は手紙が良いですが、それほど書く内容も多くなく、特にプライバシーに関わるやり取りがない場合は葉書を選ぶと良いでしょう。
お中元のお礼状の基本構成
お礼状に必要な要素8つ
お中元のお礼状の文章は、主に次の8つ要素を下記の順番で構成します。
- 頭語
- 時候の挨拶
- 相手の近況を伺う言葉
- お中元を頂いたことへのお礼と感想
- 親しい相手の場合はこちらの近況
- 相手の健康への気遣い
- 結語
- 日付
これらを忠実に守って書くと、下記のようになります。
拝啓(①)
盛夏の候(②)、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。(③)
この度は、心のこもった贈り物を頂戴し、誠にありがとうございました。子供達も大喜びで、家族で美味しく頂いております。(④)
こちらは先日下の子が2歳の誕生日を迎え、毎日がめまぐるしく過ぎていく日々を過ごしております。(⑤)
まだまだ厳しい暑さが続きますので、皆様におかれましても、引き続きお身体をご自愛くださいませ。(⑥)
敬具(⑦)
2017年7月15日(⑧)
基本のチェックポイント
内容以前に、ここが間違っていたら大人としてちょっと恥ずかしいことになってしまいますので、最低限次の2つは間違えないようにチェックしましょう。
①頭語と結語は正しく対になっているか
- 拝啓・敬具
- 前略・草々
- 謹啓・謹白
など、頭語と結語は正しい組み合わせになっていますか?
わからない場合は、「拝啓・敬具」が最も一般的なので、それを使って書きましょう。
②時候の挨拶(季語)は時期に適しているか
書き出しの時候の挨拶は、お礼状を出す日時に適していますか?下記のチェック表でチェックしましょう。
<7月全体で使える言葉>
- 厳しい暑さが続いておりますが、〜
- 暑さ厳しき折、〜
- 本格的な暑さとなりましたが、〜
<7月の上・中・下旬で使える言葉>
- 7月上旬:梅雨明けの候、向暑の候
- 7月中旬:仲夏の候、盛夏の候
- 7月下旬:大暑の候、酷暑の候
<8月全体で使える言葉>
- 厳しい暑さが続いておりますが、〜
- (7日以降)残暑が厳しい季節となりましたが、〜
- (7日以降)残暑厳しき折、〜
<8月の上・中・下旬で使える言葉>
- 8月上旬:残暑の候、季夏の候、残夏の候
- 8月中旬:避暑の候、新涼の候
- 8月下旬:晩夏の候、秋暑の候
さて、ここまでチェックしたらなんだか書けそう・・!!
・・でも、実際に書こうと思ったら便箋や葉書のどこになんと書いたらいいのやら、次に悩んでしまうのはそこですよね。
しかも、自分でオリジナルの文章を考えるのは敬語も苦手だし難しい・・そんな方のために、次にいくつかの書式ごとに、個人orビジネスでの例文をご紹介していきます!
内容を自分と相手に当てはめて、オリジナルの文章にしながら利用してみてくださいね。
お礼状例文集
具体的にどんな書式と例文があるか、パターン別に見ていきましょう。
種類 | 方向 | 個人 | ビジネス |
---|---|---|---|
手紙 | 縦書き | ① | (なし) |
横書き | ② | ④ | |
ハガキ | 縦書き | ③ | ⑤ |
自分が書きたいと思っている書式の番号はチェックできましたか?では、その番号の例文と書式を書きにのせていますので、それを真似して実際に書いてみてくださいね!
①個人宛・手紙・縦書きの文例
手紙を縦書きで贈る場合は、結語のあとに日付、相手の名前、自分の名前の順番に書きます。
②個人宛・手紙・横書きの文例
手紙で横書きの場合は、相手の名前を省略して送ります。親しい方の場合は、拝啓・敬具を省略して相手の名前・自分の名前として書いてもOKです。
③個人宛・はがき・縦書きの文例
個人向けにハガキで贈るときは、縦書きにしましょう。自分の名前と相手の名前は、ハガキの表に書いてあれば書く必要はありません。
④ビジネス・手紙・横書き文例
ビジネス文書では上記のようにワードなどの文章作成ソフトで作成して印刷して送りましょう。
⑤ビジネス・はがき・縦書きの文例
ビジネスの場合ハガキでお送りしても大丈夫です。その場合、裏にも自分の会社の住所・会社名・役職名・名前を書きましょう。こちらもワードなどの文書作成ソフトで作成すると間違いないでしょう。より気持ちを伝えたいときは、手書きで送ってもOKです。
最後に
お中元のお礼状は基本的な書き方の順番や書式には決まりがありますが、挨拶の順番や表現などは常識の範囲内で自分で工夫しながら使ってみましょう。無料テンプレートサイトなどから簡単にデータをダウンロードできますので、有効利用するのも良いでしょう。