彦星と織姫の伝説や願い事を掲げるなどのロマンチックさがある七夕は子供達にも大人気の年中行事ですよね。
七夕の季節がやって来ると、あちこちの保育園や幼稚園などで笹を飾って、短冊にお願いごとを書いて楽しみますね。町内会やお店、ご家庭でしているところもあるでしょう。
ここでは七夕についてのもっと深く知りたい人の為に七夕に関する情報を紹介しています。
目次
七夕を子供に分かりやすく簡単に説明したい?どんな伝え方がある?
ですが七夕の由来は、日本の風習と中国の行事が合わさっており、子供に説明するには少し複雑です。
七夕の意味由来って?って人は別記事で紹介しているので合わせてご覧ください。
七夕を子供にわかりやすく教えてあげるには、どう言ったらいいのか?と悩む親御さんは多いと思います。以下簡単に分かりやすい説明を紹介しています。
ポイントは言葉の説明だけでなく行動をプラスすると子供は理解しやすいですよ!
まずは織姫と彦星の伝説を簡単に!
「天の川をはさんで会えなくなってしまった織姫と彦星が、一年に一回だけ会える、とっても幸せな日なんだよ。」くらいでいかがでしょうか。
伝説を簡単な人形劇のようにしても、喜んでくれるかもしれませんね。
短冊とお願い事を分かりやすく説明する!
短冊と一緒にきれいな七夕飾りを一緒に作れば、いい思い出になります。
自分の作った飾りが綺麗に飾られていれば、子供達も誇らしくなり印象に強く残るでしょう。
七夕当日は夜空を一緒に見上げる
都会ではなかなか天の川を見ることはできないかもしれませんが、「夜の星はきれいなんだな。」と感じてもらえれば十分かもしれません。
きっと星空に興味を持ってくれるでしょう。このように行動を伴うと子供達も理解しやすいのです。
七夕に関する絵本の人気おすすめは?【子供に分かりやすく説明出来る】
七夕をテーマにした絵本はとても多く、織姫・彦星伝説を説明するものから、七夕をテーマに想像を膨らませたファンタジーなど様々です。
もし、まだ七夕を知らない子ども達に七夕を分かりやすく説明したい!って場合は絵本を使うのも方法の1つです!以下おすすめの七夕に関する人気の絵本です。
「みんなのおねがい」
- 作:すとうあさえ、
- 絵:おおいじゅんこ
すとうあさえさんは、こいのぼりや十二支、卒園などの年中行事をテーマにした作品も多いことが特徴の絵本作家さんです。
文章のタッチはとても優しく、ふんわりと包むようなお話を書いてくれます。
この絵本では、おねがいごとや七夕飾りの意味なども説明してくれているので、3歳くらいのはじめて七夕を体験する子供達にもピッタリの本ではないかと思います。
「たなばたものがたり」
- 作:舟崎克彦
- 絵:二俣英五郎
七夕のお祭りのことではなく、織姫と彦星が恋に落ち、なぜ離れ離れになってしまったのかという伝説の部分を教えてくれるお話です。
幼稚園のお子さんでもわかるような優しい絵本です。七夕の由来なども書いてあるので、大人の方も楽しむことができるでしょう。
もし織姫・彦星伝説を説明したい時に最適な絵本ですよ?
七夕に笹の葉を使うのはなぜ?由来は3つある?
最近はその辺に生えているというわけにもいかないので、七夕が近づくと、あちこちの施設で本物の笹を入手しようと、苦労して探しているようです。では、なぜ七夕には笹を使う習慣があるのでしょうか?
実は七夕に笹を使う由来としては大きく3つあります。
高い殺菌力がある笹は厄除けや儀式で使われていた?
特に七夕の季節は暑く、食べ物が傷みやすい季節ですので尚更使用されていたようです。
そこからケガレをはらう道具として、厄除けや儀式に欠かせないものでした。
この季節は暑さで亡くなる人も多かったため、無病息災の願掛けをしていたのです。
風にそよぐ優しい音が依代(よりしろ)になっていた
笹の葉の風にそよぐさやさやとした優しい音は、神を呼び、宿すという依代(よりしろ)となっていました。
そのため、願い事を神聖な笹の葉につけて飾る習慣ができたと言われています。
笹の天に向かって伸びる力が生命力の表れとされていた
そこから、願い事が天まで届くようにとの思いを込められたとも言われています。
笹は、暑い夏の季節に、神様に願いを届ける行事には、ぴったりの植物と言えそうですね。
何で七夕は祝日にしないの?
五節句というのは、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日です。「あれ?5月5日は祝日なのに、七夕は平日だなあ。」と思う方もいるかもしれませんね。
七夕も歴史が長いのですし、祝日とされてもいいような気がしますよね。
七夕は五節句として元々は祝日だった?
日本人はその節目の日に、無病息災や豊作、子孫繁栄などを願う年中行事を行う習慣がありました。五節句は、江戸時代に制定された制度で、その節句の中でも特に重要な節目で、奇数が並ぶ縁起の良い日を5つ選んで五節句とし、当時は祝日とされていたのです。
ですがその後、明治6年に旧暦から新暦へと変わったタイミングで制度は変わり、祝日ではなくなりましたが、その風習だけが残って現在の形になっていると言います。
祝日にならなくて残念がる人も多いでしょうね~。
五節句でも5月5日の端午の節句は祝日なのはなぜ?
新暦になり五節句制度はなくなりましたが、戦後に新しい国民の祝日を制定しようという話になりました。
その際にもちろん他の節句も候補に上がりましたが、最終的に5月5日の端午の節句を、男女問わずこどもの日と定め、その日(5月5日)だけを祝日にしたのです。
七夕は残念ながら祝日にはなりませんでしたが、風習が残っているところをみると、やはり日本人にとって大切な節目の日なのでしょう。
まとめ
七夕を分かりやすく子供に説明する方法やそれを説明出来るおすすめの絵本、笹の葉を七夕に使う由来や七夕が子供の日と同じ五節句の1つなのに祝日ではない理由など分かりましたでしょうか。
もしも、七夕に関する疑問でここで紹介した内容がありましたらぜひ参考にしてくださいね。
また、七夕が雨だと彦星と織姫は会えない?って話や七夕に食べる食べ物や飲み物、遊ぶ遊びってあるの?って疑問がある人は別記事で紹介していますので合わせてご覧ください。