悪天候が長く続く梅雨は、通勤や通学時に足元が悪くなったり、洗濯物が乾かなかったりなど日常生活を送る上でも支障が出てきます。農業を営む方や屋外で仕事をされる方などは、さらに梅雨の行方が気になるでしょう。
嫌がる人が多い梅雨ですが、こんな梅雨がない地域ってあるのでしょうか?海外には梅雨はないのでしょうか?
ここでは梅雨についての豆知識を紹介しています。
目次
北海道では梅雨がない?ある?
その為、北海道では梅雨前線が近づいても実際の本州や沖縄、九州、四国でみられるような梅雨がないのです。
北海道には「えぞ梅雨」がある?
北海道の太平洋側の地域では夏の前に1~2週間程度、雨の日が増えて湿度が高くなり、じめじめとした日が続きます。
暖かい季節風と低い海水温度の差による気象現象が原因で、梅雨前線の影響を受けたものではないため梅雨ではありませんが、この雨が降りやすい期間を地元では「えぞ梅雨」と呼んでいます。
梅雨前線の影響ではないので「梅雨」ではないけどじめじめとした雨の日が続く梅雨に似たような「えぞ梅雨」があるのです!しかし、これは北海道全域ではなく北海道の太平洋側の地域に限りますよ。
梅雨は日本だけ?海外には梅雨ないの?雨季はある?
実は日本だけではなく、中国、台湾、韓国などでも同じ梅雨前線の影響を受けるため、これらの国でも梅雨があります。
雨季と乾季に分かれる国や地域は世界中にたくさんありますが、梅雨がある地域は日本とその周辺に限られています。
つまり東アジアの国々にのみ梅雨があります。
日本以外でも、日本周辺の地域なら梅雨があるんですね!
梅雨がある代表的な国
- 中国
- 台湾
- 韓国
- 北朝鮮
これらの国々には日本と似たようにジメジメとした長い雨である「梅雨」があるのです!
世界にも梅雨に似た「雨季」がある?
東南アジア
- 赤道から近い国:10〜3月
- 赤道から遠い国:6〜10月
オーストラリア
雨季は11月から翌年の4月あたりまで。
突然降りだすような雨が多く、日本の梅雨のように毎日のように雨ってわけではないようです。
ヨーロッパ
ヨーロッパは「雨季」はありません。
しかし、晴れもありますが、雨もよく降ります。イギリスのロンドンは雨が多い事でも世界的には有名ですね。
アフリカ
東部、北部の地域は大雨季と小雨季があります。
- 大雨季:3月~6月
- 小雨季:10月~12月
サハラ砂漠などは雨は降りません。しかし、その周辺では雨季は6〜9月頃になります。
中東
中東は雨がほとんど降らない国が多いです。雨季が存在する国はイランなど数ヶ国のみ。
まとめ
梅雨は日本全国であると思っていた人も北海道にはない事は驚きではないでしょうか?さらに北海道の一部の地域ではジメジメと長い雨が続きますが、それは梅雨前線による梅雨ではなく「えぞ梅雨」と言われる北海道特有の雨なのです。
海外でも梅雨は東アジアの国のみ。世界でも長い期間の雨である雨季はありますが、日本周辺の梅雨のように湿度が高くジメジメとした梅雨はあまりないのではないでしょうか?
ちなみに梅雨は江戸時代以前は「五月雨」と呼ばれていました。「五月雨」については別記事でも紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。