「せっかく三連休だからどこか行く?」と家族やお友達と、盛り上がる人もいるでしょう。となるとやっぱり「海の日だから海に行く?」という会話がよくありますね。
そしてふと思うのです。「海の日って、本当は何をする日なんだろう?」お正月なら初詣、お彼岸であればお墓参り、国民の祝日には暦に習った行事があるものだけれど、海の日は何をする日なのでしょう。
海に行く日?海開きをする日?そんな風に誤解している人も多いでしょう。
せっかくのお休みですから、海の日のすごし方を理解して、楽しく満喫したいものです。では、海の日の過ごし方を見ていきましょう!
目次
海の日は何する?過ごし方は?海に行く?海に行ってはいけない?
海の日は海に行く日、または海開きの日と思っている人が多いと思いますが、海の日とは本来「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」になります。
伝統的な行事などは特にありませんが、海の良さを実感して感謝できることをして過ごすのが理想的と言えるでしょう。
連休化で海の日の本来の意味を忘れないように、7月いっぱいは「海の月間」と指定されています。海沿いの地域ごとにイベントも多く、海上保安庁が巡視船の公開をしてくれたりします。
ただ遊ぶだけでなく海への理解が深まるでしょう。もちろん海水浴も悪くありません。
ただ、海水浴場によっては、海開きがこの3連休にかぶる年もありますので、かなりの混雑は覚悟しておきましょう。
海に行ってはいけないって声も?
しかし、中には否定的な意見も多いです。
その理由は海による事故がこの3連休で過去に多く発生している事です。海の日に海に行くと海の事故に合うってわけではないですが、海に行く人の絶対数が多いのでその分、事故も多めになるのは当然です。
海に行ってはいけないわけではないですが、海に行って遊ぶ場合は十分に気を付けて遊びましょう。
浜辺だけで遊ぶにしても水に浸かると空気が入る「自動膨張式ライフジャケット」などを付けて危険に備えるのも大切ですよ!
海の日におすすめの遊びは?
海水浴でダイレクトに海を味わうのも良し。水族館で、見たことのない海の生きものを調べるの人気おすすめの遊びです。
臨海都市ではお祭りやイベントもある?
臨海都市では、海の日に合わせてお祭りを開催しているところも多く、船や水上バイクの乗船体験や、魚を釣ってその命をいただくことのできるイベントもあります。
変わったところでは、海のごみ拾いボランティアを開催しているところもあり、日ごろ体験できない貴重な経験ができるので、自宅の近くの海では何をやっているのか、チェックしてみましょう。
もしお天気が悪く、おでかけが難しい時には、おうちでお子さんと海洋生物の図鑑を見たり、工作で海の生き物を作ったり、興味のあるお魚を調べたりしてみても楽しいのではないでしょうか。
海の日に食べる食べ物やおやつはある?ない?おすすめは?
ですが、海の日は比較的歴史が浅く、暦にしたがってできた祝日というわけではないので、風習とも言うような食べ物はありません。
おすすめは海の恩恵たっぷりの魚介類?
海の日の意味由来については別記事で紹介しているので合わせてご覧ください。
海の恩恵たっぷりの魚介類をいただき、漁業に貢献するのがおすすめです。海の日の頃には、アジをはじめスルメイカや貝などもとてもおいしくなります。
イベントを開催している漁港まで出向いて、新鮮な海鮮丼や、浜焼きを味わうのもよいでしょう。
もし、海辺の方へ出かけることができない人でも、おうちで食べられるお魚を食べ、おいしいなあありがたいなあと思うだけでも、十分海の恩恵を味わい、漁業の発展に貢献できていると思いますよ。
海の日と山の日の違いは?
2014年に制定された新しい祝日で、日付は8月11日です。実は山の日は、海の日と大きな関係があります。
日本は漁業国であると同時に、たくさんの山々とも共存してきました。1995年に海の日が制定されてから、山の多い都道府県の人たちは「海の日があるなら、山の日もあっていい。」と、独自に山の日を制定しはじめました。
その後、国民の声が強まったことで、2014年にとうとう国民の休日となったのです。同じ自然を名前に入れた祝日ですが、海の日は海に関する休みであり、山の日は山に関する休みと言う大きな違いがありますね。
また、山の日が8月11日に固定されているのは、お盆のお休みとつなげることができるためと言われています。
海の日のように、山の日もたくさんのイベントが開催されています。日本人は山の産物にもとてもお世話になっていますから、感謝して楽しんで過ごしましょう。
海の日、山の日、さらに「みどりの日」も含めた違い・関連については別記事で紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
まとめ
今まで海開きの日くらいに思われていた「海の日」は、実は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日」という、日本国民の生活にとても根付いた由来のある祝日でした。
制定は新しく、特に歴史的な行事などはないものの、その分だれもが自由に楽しむことのできる祝日のようです。海水浴や水族館に行くのも楽しいです。
漁港なのお祭りはとても豊富で、海の日だけの貴重なイベントもあります。日ごろ入ることのできない巡視船に乗ったり、自分で釣ったお魚を食べたりすれば、子供でなくとも海や海で働く人たちへの見方が自然と変わるでしょう。
こんなふうに海にお世話になっていたんだなあと、感謝が生まれてくるのではないでしょうか。海の日は、ぜひ海の日ならではの体験をして、海への思いを深めてみましょう。