かつては、紙で雛人形を作り病気や怪我などの厄を持っていってもらうために川に流す「流し雛」をしていました。この習慣が残る地域もありますが、現在多くのご家庭では雛人形を部屋に飾ってお祝いします。
ここでは雛人形についてのよくある疑問とその答えについて紹介していきます。
目次
雛人形は何歳から何歳まで飾るの?
雛人形は何歳から飾る?
世間一般的で言えば赤ちゃんが産まれてから初めての桃の節句に合わせて購入するのが一般的です。
1月から3月生まれの子の場合は、母娘の体調などを考慮して翌年に購入するご家庭も多いようです。
また、お宮参り(生後30日前後)が済んでから初めて迎える三月三日を初節句とするという考え方もあります。神様に赤ちゃんの誕生を報告してから、初節句のお祝いをする方が良いという事ですね。
どの考え方も正解不正解はありません。ただし、子供が2歳になる前には飾っておきたいものですね!
雛人形は何歳まで飾るの?
これも決められた期限はないので、地域やご家庭での考え方によります。
少女ではなくなる頃までとか、成人するまで、結婚するまでなどの節目で飾るのを終えるようです。もちろん結婚した後も継続的に飾っても問題はありません。
ただし、女の子が産まれたらその子の守神として新しく購入した方が良いので、母と娘の二人分を一緒に飾ると良いでしょう。
雛人形は受け継いだりお下がりはよくありません。この話については別記事で紹介しているので興味が以下の記事もあれば合わせてご覧ください。
しまいっぱなしだとせっかく大事にしてきた人形にカビが生えたり、痛んでしまう原因にもなりますので年に一回は飾るか、役目を終えた感謝を込めて供養すると良さそうです。
雛人形の飾る場所はどこ?玄関はNG?
昔は床の間に飾るのが一般的でした。
お祝いなので東向きや南向きが適しています。ところが、今の住宅では床の間があるお宅は多くはないですよね。
そういう場合は、細かいことは気にせずに家族がよく見えるところに飾ってあげるのが良いのでしょう。
玄関に飾るのはNG?風水を信じる人のみ?
風水の考え方などでは、玄関に人形を置くのは良くないとされています。人形が良い運気を吸い取ってしまうとの考えがあるようです。
でも、風水にこだわりがなければ、お客さまや家族が目にしやすい玄関に飾るのも悪くないと思います。
傷みやすい場所はもちろんNG?
まずは、直射日光の当たる場所です。
直射日光が当たると衣装や道具が色あせてしまいます。窓際を避けて陽が当たらない場所を選びましょう。
次は、エアコンの風が当たる場所です。エアコンの風が当たると乾燥してしまい、ひび割れの原因になります。屛風が反ってしまうこともあります。
そして、乾燥よりももっと避けるべきなのは、湿度の高い場所です。湿度が高いとカビやシミの原因になってしまいますよ。
風習や習わし的には雛人形を飾ってはいけない場所はありませんが、物理的に人形などにダメージがあたる場所は当然ダメですよね!
雛人形は1年に1度出さないとどうなる?ずっと出していたり出さなかったりはNG?
出したり片付けたり、置く場所を考えたりとなかなか手間も時間もかかるものです。
ではしまいっぱなしだとどうなるのでしょうか。雛人形をしまいっぱなしにしておくと幸せな結婚ができなくなるなどとも言われることがあります。
これは、雛人形が持ち主の不幸や厄を代わりに受けてくれるからという意味があるからです。このような考えを信じるならば子供の健やかな成長を祈るためにも1年に1回は飾ってあげたいですね。
雛人形の意味由来については以下の別記事でも紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
出したり出さなかったりするのではなく1年に1度の桃の節句は必ず出す!と決めるといいかもですね!もしも、もう飾らないと決めた場合は処分を考えてもいいのではないでしょうか。
まとめ
古くからある日本の伝統行事のひな祭り。
思っていたよりも細かいしきたりや決まりはないようです。雛人形、お料理、飾りにはそれぞれ女の子の健やかな成長のために意味が込めれらています。
その意味を知ることで、これまでとは違ったひな祭りを過ごし、楽しい時間にすることができるかもしれませんね。
雛人形だけでなく、ひな祭り・桃の節句についてもっと知りたい!って人は以下の別記事も合わせてご覧ください。