いつもお世話になっている方への半年分の感謝の気持ちとして贈る、夏のご挨拶の【お中元】、そして1年分のご挨拶の【お歳暮】。
結婚すると、実家や義両親へのお中元・お歳暮を贈った方がよいのかどうか悩みますよね。
これは家ごとの慣習や考え方も大きく異なるため、一概に「これが正解」というのがない分野ですし、どうして良いか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。なるべく面倒なことはさけたいけれど、ご両親ともしっかりうまくやりたいですよね。
今回は、ご両親とお中元・お歳暮にまつわる疑問や悩みの声を一気にあつめ、パターン別にQ&A方式で回答してみました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
両親や義両親へのお中元・お歳暮のギモンQ&A
両親や義両親とのお中元・お歳暮のやりとりに関する様々な疑問にお答えしていきます!
実家・義実家へのお中元・お歳暮の相場はいくら?
お中元やお歳暮の相場は、お中元が3,000円から5,000円程度、お歳暮も同程度かお中元より少し高めが相場となっています。
同居していても義両親へのお中元・お歳暮は贈るべき?
基本的に家族や親族間のお中元・お歳暮は個人からではなく世帯から贈ります。そのため、同居をしていても厳密には世帯が違う場合は贈ってもおかしくはありません。
だからといって必ずしも贈らなければいけないというわけではありませんが、同居してはじめてお中元などの時期をむかえたときに悩んだら、贈るのが無難かもしれません。
のしはフルネーム?苗字だけでよい?
同じ苗字の両親や義両親に贈るのに、苗字が同じなのにいいのかな・・と気になる方多いようですが、どちらでも特に決まりはありません。
送り主が誰かがわかるのが目的ですので、そこまで気にする必要はないでしょう。送り主は郵送の場合は送り状をみればわかりますし、直接渡せばわかります。
親戚が多く、全ての贈り物をまず仏壇にお供えするような習慣のある家の場合は、夫婦でフルネームを連名で書いても良いかもしれません。
お中元やお歳暮はいらないと言われた。けれど本当にやめていいの?
京都や古くからのしきたりでは、「断られるのを間に受けてはいけない」という考え方もあるようです。
特に京都などの古い考えが強く残る地域では「3回断られるまでは本気にしてはいけない」などという人もいるほどです。その場合は、そのときの相手の様子で判断するしかありませんので、よくコミュニケーションをとってみてください。
ただ、「いらないとは言われたけれど、どうしても不安で買ってしまった」という場合もあるかと思います。
そのような場合は不必要に相手に気を遣わせないよう、下記のような「神ヨメ回答」で乗り切りましょう!
神ヨメ回答①「つい買いたくなってしまって!」
離れて暮らす義両親にお中元・お歳暮はいらないと言われたけれどまた送り、「いらないって言ったのに〜」とお礼の電話がかかってきたときは、
「ついお買い物中美味しそうだったのでお義母さんに送りたくなってしまって。では、次回から季節のご挨拶は失礼させていただきます。その代わり、また何かいいものがあれば、その都度おしらせさせてくださいね。」
というのが、みんなが嬉しい120点満点の答え方でしょう。
神ヨメ回答②「私たちも食べたくなっちゃって!笑」
同居中で、同居しているんだからお中元はいらないと言われたときも、最初の1度は買ってみてもいいかもしれません。その場合の一言ベストアンサーは、
「気持ちですので!そして、私たちも食べたかったので!笑」
と可愛く言えれば、それ以上咎められることもなく、誰も悪い思いはしないはずです。
義両親からお中元・お歳暮が届いた。お返しは?お礼状は?
自分たちが贈る予定がなかったのに、義両親からお中元・お歳暮が届いたときは、すぐにお返しを送りましょう。
なるべく早めにお礼状とともにおくり、お返しの品物は贈られたものと同じくらいの相場のものにしましょう。
そして、そのようなことを重んじるご両親だということですので、次回からは時期になったらこちらから贈る習慣をつけましょう。
自分の両親へもお中元・お歳暮は贈るべき?
自分の両親にも、結婚して別世帯になったら贈っても良いですが、必ず贈るものというわけでもありません。
なかなか会えない距離に住んでいてお盆や年末年始もなかなか帰れないような場合は、定期的に送る習慣にしても良いかもしれません。旦那さん側から気持ちとして贈りたい場合もありますし、夫婦でもよく相談してみましょう。
本来お中元やお歳暮は、一度はじめると毎年贈るべきものです。お盆や年末年始に帰れるときは、暑中お見舞いやお年賀などの名称で、直接顔を合わせた都度渡す方が良いかもしれませんね。
義両親と両親の家同士はやりとりするものなの?
お中元とお歳暮は、お年賀や暑中見舞いよりも正式で形式的な要素も強く、親子間の家族同士よりも実家の家同士がやりとりするケースが多いかもしれません。
「娘がいつもお世話になっております」とう意味で、お嫁さんの実家から旦那さんの実家へおくるケースが多くあります。
旦那さんの家がそのようなしきたりを重んじる家なのかどうか、よく聞いてみましょう。旦那さんの家がしきたりを重んじているのに対して自分の両親がそのようなことに無頓着な場合、はじめは自分の両親にも贈ってもらうようにした方が無難かもしれません。
お中元・お歳暮のやりとりをやめたい。どうしたらいい?
旦那さんの実家と夫婦からのやりとりをやめたい場合は、旦那さんに提案してもらいましょう。お嫁さんから義両親へそのような提案はなかなかしづらい話ですので、旦那さんに取り持ってもらうのが一番丸く収まります。
旦那さんの他の兄弟も贈っている場合は、兄弟全員で話し合ってもらい、不公平にならないように提案するのがベストです。
両親同士のやりとりをどうしてもやめさせたい場合は、子供の行事などで両家の両親が顔をあわせる時期を見計らい、
「形式的なことも堅苦しいのでやめて、こうしてあつまる機会を増やしてみんなで美味しいお食事にでも行きたい。」
などと提案してみましょう。
両親同士は言いづらいことなので、旦那さんから両家のご両親へ提案してあげると良いかもしれません。
まとめ
義実家や親戚とのお付き合いは、嫁の力を試される場面でもあり、頭を悩ませがちです。
ただし、形式だけにとらわれず、普段から感謝の気持ちを伝えるように努力し、ご両親を大切にすることが何より大切です。その方が、形式だけきちんとしているよりもよっぽど温かみがありますよね。
お中元・お歳暮のことで悩んだら、上記のQ&Aはあくまで参考にしつつ、自分だけで抱え込まないで旦那さんにもよく相談して一緒に考えてもらいましょう。
習慣は家ごとに違っていいものですから、自分の家族のルールを旦那さんと一緒に築いていくよう日々努力をしましょう。それが本当の「嫁力」ですよ!