12月になると、「今年のお正月はどうしようかな?」と、年末年始のお休み日程を確認する方も多いでしょう。お仕事によっては、「毎年同じ&あまり決まっていない」とさまざまだと思います。
ですが、年末年始の連休はイベントが盛りだくさんで、いつ新年の仕事が始まるのか気になりますよね。
この「仕事始め」の日には、いくつか気を付けると良いことがあります。しっかりと言葉の意味を理解して、間違いをゼロにして新年をスタートさせましょう!
目次
「行政機関の休日に関する法律」によると1月4日が「仕事始め」
実はこのお休みの日程は、「行政機関の休日に関する法律」によって、12月29日~1月3日と決められており、ほとんどの場合1月4日に「仕事始め」となるのです。
公務員の方や、福利厚生のしっかりした会社では、このルールを取り入れていることが多いでしょう。
記憶をたどってみても、「町が動き出すのは4日」というイメージはありますよね。
ちなみに仕事始めと仕事納めの期間については別記事でも紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
仕事始めの言い換えはある?仕事初めは間違い?御用始めとの違いは?
「仕事初め」は間違い!
商店街のお店のシャッターに貼られたポスターには、「仕事初め」と書いてあるかもしれませんが、本来は「初めてする日」ではなく「始める日」なので、「初」ではなく「始」と書くのが正解です。
「初夢」「初詣」などの言葉から、縁起のよさを感じて使っているのかもしれませんね。
「御用始め」は公務などの行政機関が使う
時代劇で「御用だ、御用だ!」といって、悪い人を捕まえますよね。
「御用」とは、お上のこと。つまり公務を表しているのです。だから行政機関などでは、現在でも「御用始め」という言葉を使っています。
大発会は証券取引所での仕事始め
証券取引所では、1月4日の「仕事始め」の日を「大発会(だいはっかい)」と呼び、「ご祝儀相場」と言われて株価の大きな上昇が期待されます。
出初式は消防署での仕事始め
年中無休の消防署では、1月6日あたりに「出初式(でぞめしき)」を行って、はしごのぼりや消火救助演技などを行い、仕事の始まりと共に火災予防を呼びかけています。
仕事始めの挨拶のしかたは?かける言葉は?メールでの挨拶方法は?
「仕事始め」の日に忘れてはいけないのは、新年のご挨拶です。
職場での仕事始めの挨拶は?
職場についたら、まずは上司の方に、次いで先輩にも「あけまして(新年)おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。」とご挨拶をしましょう。
その後、身の回りの人には、状況に合わせて数人まとめてご挨拶をしても良いでしょう。
メールでの仕事始めの挨拶は?
メールで取引先などにご挨拶をするならば、件名に「新年のご挨拶」と入れ、本文を「謹んで新年のご挨拶を申し上げます。」と始めます。
その後、昨年のお礼や今年の抱負などを続け、「皆様のご健勝と貴社の益々のご発展を、心よりお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。」と締めましょう。
挨拶ができるとしっかりした人だという印象になりますので、「仕事始め」の日には忘れないようにしましょう。
仕事始めの注意点は?気を付けるべき事は?
挨拶は上司や先方より先にしよう
「仕事始め」のご挨拶は、社会人としてのマナーです。モタモタしていると、上司や先方から先にご挨拶を受けてしまい、気まずい思いをすることになってしまいます。
しっかり準備をしてスマートなご挨拶を心がけましょう。
挨拶は「松の内」までに済ませる
「松の内」とは、お正月に家にやってくる年神様が目印にするという、「門松」が飾ってある期間という意味です。
つまり、家に年神様が宿っているお正月の数日間のことですね。元旦から始まって、関東ならば1月7日、関西ならば1月15日までと、地域によって違うので覚えておきましょう。
7日に間に合わなくても、小正月の1月15日までにできれば、セーフです。それ以降は、「本年もよろしくお願いします。」とだけお伝えしましょう。
メールでの挨拶にコピーや一斉送信は使わない事
遠方へのご挨拶はメールで行う時もあるかもしれませんが、コピーや一斉送信などでは失礼なので、控えましょう。
一斉送信はメールの返信機能で相手側は他の人にも同じ文章を送っているのが分かりますよ!
相手が喪中の時の仕事始めの挨拶
お相手が喪中の時もあるでしょう。そんな時は、「おはようございます。今年もよろしくお願いします。」と伝える、または、お相手の使った言葉にそろえるのも良い方法です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。「仕事始め」の日は、ご挨拶がとても大切だということがわかっていただけたと思います。「適切な挨拶ができるかどうか」は、社会人としての評価をぐんと上げることのできるポイント。
新社会人の方にはぜひマスターしてもらいたいことのひとつです。もし、あなたがお正月にご挨拶を受け、「昨年はありがとうございました。今年もお互いに発展してゆきましょう。」と声をかけてもらえたら、「よし、一緒に頑張りましょう!」という気持ちになりますよね。
お互いに気持ちよく有意義な一年をすごすことができるように、こちらから積極的にご挨拶をしてゆきましょう!