6月を少しでも心穏やかに過ごすために、日本ならではの行事(イベント)や風習、また記念日を学んでみてはいかがでしょうか。
6月をさらに楽しくする暮らしのヒントがあるかもしれませんね。
【6月】の行事・イベント・記念日と言えばコレ!【人気】
以下では日本の6月の行事、イベント、記念日の中でも人気なものを紹介しています。
6月をより楽しい月にしたいなら1つ1つチェックしてみてはどうでしょうか!
衣替え
しかし日本は気候に差があるため、温暖な南西諸島では5月1日、九州地方ではゴールデンウィーク後、島根県出雲地方では6月初旬の出雲大社の「凉殿祭」後、涼しい北海道では6月15日にと、衣替えの時期が異なります。
衣替えは平安時代の宮中行事から始まったとされ、鎌倉時代には衣服だけではなく調度品も季節に応じたものに取り変えていたそうです。
綿から麻へ、暗い色から白っぽい色へ。素材や色を変えるだけで軽やかな気分になれますね。
氷の朔日(ついたち)
古く宮中では「氷室の節会」という行事が行われ、この日に氷を食べて暑気払いをしました。
氷を食べられるのは身分の高い人に限られ、庶民は代わりに氷餅やあられ、煎り豆のような歯ごたえのある食べ物を食べたそうです。
氷室祭りで有名八代神社がある熊本県八代市では、あんこを包んで蒸した白い和菓子「雪餅」を食べて無病息災を祈願する風習がありますよ。
入梅
実際には、梅雨入りは地域差が大きく、気象庁の梅雨入り宣言で実感する方が多いでしょう。
入梅、梅雨とも「梅」という字が使われていますが、6月に梅の実が熟すことに由来しています。ちなみに、雑節には「出梅」もあり、入梅から約30日後の7月中旬頃に当たります。
文字通り梅雨が終わる日のことですが「梅雨明け」という言葉の方が一般的になり、出梅はあまり聞かれない言葉になっているようですね。
海外移住の日
1908年6月18日、日本から海外移住のためにブラジルに向かった第一陣158家族、781人を乗せた笠戸丸がサンパウロ州のサントス港に到着しました。これを記念し1966年に制定されました。
2017年時点で海外に暮らす日系人は約400万人と推定され、ブラジル、アメリカ、中国、フィリピン、ペルーの順に多く住んでいると言われています。
日本から海外へ移住した人々の歴史や、国際社会への貢献などを振り返り、日本と移住先国との友好関係を促進するための記念日に、海外とのつながりを考えてみるのもいいですね。
父の日
母の日同様、アメリカから伝わりました。6月になるとまず「父の日」を思いつくパパさんも多いのではないでしょうか。
アメリカでは健在の父には赤いバラ、亡くなった父には白いバラを贈る習慣がありますが、日本では黄色いバラやひまわりが父の日の花として定着しています。
しかし実際には、お酒やおいしい食品、スイーツなどを贈る方が多いようです。
頑張っているお父さんと一緒に、おいしい物を食べる時間が一番のプレゼントなのかもしれませんね。
「父の日はいつなのか?意味由来は?」や「父の日にお金をかけないプレゼント?どこで買う?」など父の日については別記事でも紹介していますので興味があれば合わせてご覧ください。
夏越の祓(なごしのはらえ)
一年の半分にあたる6月の晦日(みそか)に心身のけがれや災いを祓い清める儀式が行われてきました。
代表的なのは「茅の輪くぐり」で、茅(ちがや)という草で編んだ大きな輪を8の字に3度くぐる風習があります。
また、京都では「水無月」という小豆が乗った三角形のういろうを食べます。水無月の白色と三角形は氷を、小豆は邪気払いを表しています。
6月1日の「氷の朔日」に氷を食べられない人々が代わりに食べていたと言われていますよ。
まとめ
6月は季節に根差した行事が多いように感じました。
衣替え、氷の朔日、夏越の祓は暑さによる体調不良を防ぐ知恵が詰まっているように思います。「海外移住の日」がある6月。海外にも日本人のルーツを持つ人たちが多くいることに、想いを馳せたいですね。
7月については「7月の人気の行事・イベント・記念日と言えば何がある?【日本】」で紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。