日本の代表的な動物とも言えるのが、猿です。器用にえさを取ったり温泉につかったりと、「人間みたいだなあ。」と思わず感じてしまいます。
十二支にはそれぞれ性格や意味があり、申年に生まれた人にはそんな賢い猿のような、素晴らしい才能を持っています。
ここでは、「申年」の人の性格や運勢についてご紹介します。相性の良い干支もわかりますので、個性あふれた申年の人とうまくやっていけるタイプもチェックしてみてください!
目次
「申(さる)年」の意味・由来は?
まず、「申(さる)年」を「猿年」と書かないのは不思議ですよね。
これは十二支が中国から伝来した暦で、もともとの「申」という字に、わかりやすいよう後から動物の名前を当てたがったものだからです。
本来の「申」の字は「雷」の元の字で、「稲妻が地面へ落ちる様子」という意味があります。天からふりそそぐ稲妻は空を縦横無尽に駆けめぐり、伸びていきます。そんな様子から、申年は良くも悪くもエネルギーが四方に成長する、つまり波乱の多い1年になると言われているのです。
市場でも「申酉騒ぐ」と例えられ、株式相場が激しく揺れ動くなどと考えられています。利益と損害の振れ幅が大きい年、というわけですね。
「賢者・知性」などの象徴・魔よけの説も
器用な猿は、「賢者・知性」などの象徴とされます。
また「病が去る」とかけて、魔よけとして赤い服を身に着ていると病気や不幸が回復する年とも言われます。
西暦960年には、疫病に倒れた天皇が申年にできた梅を食べて回復したという話も残っており、「申年の梅は縁起の良い」という説もあるのです。
十二支の順番と犬猿の仲の始まり
十二支の順番を決める神様のレースでは、こんなエピソードが残っています。
もともと仲の良かった猿と犬は、一緒に神様の元へ出発しました。ところが途中で「自分が勝ちたい。」と争い始め、丸太の橋を渡る時にとうとうケンカになってしまいました。
そこで仲裁に入ったのが鶏でした。そのため「申・酉・戌」と鶏を間に挟んだ順番になり、犬と猿は「犬猿の仲」になってしまったそうです。
もともと仲が良かったのに残念ですよね。猿も犬も十二支に間に合ったのだから、仲良くしてもらいたいものです。
「申(さる)年」の生まれ年はいつ?
以下で、抜粋して紹介しています。
- 1920年
- 1932年
- 1944年
- 1956年
- 1968年
- 1980年
- 1992年
- 2004年
- 2016年
「申(さる)年」生まれの人の性格・特徴は?
常にアンテナを立てているのですぐに情報をキャッチして、あっという間にマスターしてしまいます。
やりたいことはすぐにチャレンジする行動力があり、業界のパイオニアにもなれるタイプですが、習得が早いゆえにやや飽きが早いという一面もあります。
知恵があるのでお話上手、すぐに環境に適応して周囲の人に可愛がられます。人気もあるので、自然とリーダーを務めている人も多いでしょう。
要領が良く友達は多いですが、目標を達成するために起用に嘘をついたり大げさに伝えたり、人を出し抜く知恵も持ち合わせているタイプです。
男性の場合
男性ならば「彼がいると場が明るくなる。」と言われるような、楽しい人が多いでしょう。
サービス精神が旺盛で、お話も上手です。
話しやすい人なので友達は多いですが、やや調子に乗りすぎて失敗する時もあります。
女性の場合
女性も明るくておしゃべり好きな、人気者でしょう。
頭が良いのですぐに空気を読み、相手の状況を察してうまく立ち回れます。
友達は多いのですが心配性な一面もあり、ちょっと問題が起きるといつまでも気にしてしまうこともあるようです。
「申(さる)年」生まれの人の恋愛・仕事・金運は?
恋愛運
好奇心旺盛な申年はマンネリが嫌い、常に刺激を求める恋愛をします。
落ち着いた交際が続くとやがて飽きてしまうので、つかず離れずの変化のある関係を好むでしょう。
アクティブで常に新しいものを見せてくれるお相手が大好き、尽くされる恋愛には向いていません。
仕事運
社交的な申年は、チームで取り組むお仕事が向いているでしょう。
話し上手で人気のあるムードメーカーなので、仕事仲間と良い関係を作れます。独創的な発想もあり、気づいたら自然とリーダーになっていることも。
みんなで力を合わせて、大きなことを達成できるタイプです。
金運
人生を通してお金の動きが派手なタイプです。
とはいえお金の使い方は上手で、自分が好きだと思うことに思い切ってお金を使います。
貯金は苦手ですが、ポジティブな使い方ができるので困ることはないでしょう。
「申(さる)年」と相性のいい干支と相性が悪い干支は?
十二支では、その性格特性から他の干支との相性をチェックできます。
では申年と相性のいい・悪い干支をご紹介します!
申年と相性のいい干支
子(ねずみ)年
ともに好奇心が高く、フットワークの軽い組み合わせです。
目標達成への執着心が似ているので、お互いに支え合いながら一緒に頑張れるでしょう。
1925年、1937年、1949年、1961年、1973年、1985年、1997年、2009年、2021年生まれなど。
辰(たつ)年
お互いにリーダー気質で一見対立しそうな2人ですが、共通点も多いので仲良くやっていけます。
お互いに長所を活かし短所はフォローする、尊重し合える関係が作れます。
1928年、1940年、1952年、1964年、1976年、1988年、2000年、2012年、2024年生まれなど。
巳(へび)年
巳(へび)年…2人とも頭の回転が良く話が合うので、すぐに理解し合えます。
コツコツと取り組むのは巳年、すばやく実行するのが申年というバランスならばうまくいきます。
1929年、1941年、1953年、1965年、1977年、1989年、2001年、2013年生まれなど。
申年と相性の悪い干支
寅(とら)年
トラブルが起きがちな2人です。
正直者の寅年は、目標のためとはいえ器用に嘘もつける申年に我慢ができなくなってしまいます。
1926年、1938年、1950年、1962年、1974年、1986年、1998年、2010年、2022年など。
巳(へび)年
相性ピッタリとしてご紹介した巳年ですが、一度問題が起きると最悪な関係になってしまいます。
巳年は距離が必要な人なので、踏み込みすぎないように注意しましょう。
1929年、1941年、1953年、1965年、1977年、1989年、2001年、2013年生まれなど。
亥(いのしし)年
目標に向かってとにかくまっしぐらな亥年は、「ほどほどでもOK」と思える申年と価値観が合いません。
ムードメーカーの申年も、亥年の猪突猛進さはコントロールできないようです。
1923年、1935年、1947年、1959年、1981年、1983年、1995年、2007年、2019年生まれなど。
「申(さる)年」に起こった出来事は?
申(さる)年の2016年はリオ五輪のメダルラッシュで盛り上がった年ですが、同時に熊本地震や、世界のテロが頻発した波乱の年でもありました。
2004年の申年には拉致被害者の帰国を達成しましたが、振り込め詐欺などの悪質な事件が増加しました。
1968年には川端康成のノーベル賞受賞と三億円事件など、良くも悪くも波乱含みの年が多いようです。
申年は「良くも悪くも騒がしい年」と形容されますよ!
まとめ
楽しいムードメーカー「申年」の人の性格や運勢についてご紹介しました。
賢い猿のように器用で知恵があり、コミュニケーション力に長けた人気者でした。話の上手さからリップサービスが過ぎるという点だけ、注意したいところです。
申年には天才肌の人も多く、みんなで力を合わせて大きなことを成し遂げられる可能性があります。相性の良い人と組んでサポートし合い、楽しく目標達成へ励んでください!