PR

師走って何月?いつからいつまで?意味由来は?別名や季語を使った俳句も紹介!

師走の画像
当サイトはPR提携をしています
「今年も師走に突入しました!」「師走を迎えたアメ横の風景です!」12月になると、テレビのあちらこちらで師走という言葉が飛び出します。

それを聞くと私たち、「ああ、今年も終わりなんだなあ。」と、少し感慨深く思ってしまうものです。

では、その師走という言葉ですが、意味を知っている方はどのくらいいるでしょうか?年末ということは皆さんわかっていると思いますが、「師が走る」っていったいなんだろう?と思ったことがある人も多いはずです。

大和
大和

では、今回は師走について深く掘り下げてみたいと思います。

ちなみに11月の霜月については「霜月の読み方は?旧暦はいつからいつまで?意味由来は?」で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。

師走は何月?読み方は?旧暦の場合はいつからいつまで?

何月か疑問の人

「師走」は、皆さんもご存じの通り「しわす」と読みます。

日本の12ヶ月を表す和風月名(わふうげつめい)の中でも頻繁に使われる言葉なので、知らないと言う方は少ないでしょう。

もちろん師走は12月を表す言葉です。

旧暦の場合はいつからいつまで?

いつからいつまでなのかの画像

「師走」の本来の意味は少し違いました。現在の日本では新暦を採用していますが、明治5年以前は旧暦を使用していました。

和風月名はこの時代にすでにあった言葉ですので、本来、「師走」という言葉が指している時期は旧暦の12月、つまり12月下旬から2月上旬ということになります。

現代とは1ヶ月ほどずれているようですね。

大和
大和

私たちにとって師走は冬の始まりのような印象ですが、本来はもう冬の真っただ中、一番寒い時期のことを指していたのです。

師走の意味由来・語源は?

意味由来・語源

師走の意味由来・語源が気になる人は多いと思います。字を見て考え付くのは師が走ると言う意味。なぜこの時期、師は走らなければならないのかを調べてみましょう。
大和
大和

「師走」は年末の大切な時期だからか、本当にたくさんの由来があります。

「師」が走り回る忙しい時期の意味由来の説

年末は忙しくばたばたと走りまわることから、「師馳す(しはす)」が転じて「しわす」となったという説が有力のようですね。

 

大和
大和

まず「師」とは誰のことなのでしょうか?それには諸説あります。

「師」は僧侶?御師?教師?

年末には自宅にお坊さんを呼んでお経をあげる習慣があったことから僧侶のことという説、そして寺社が混むことから参拝者の世話をする御師(おんし)のことという説、または本当に教師とも言われています。

大和
大和

この中でも有力な説は僧侶としてのお坊さんです。小学校などでも師走の師をお坊さんと教えている先生もいるようですよ!

ちなみに「昔も現在も師走は忙しい時期になる理由」については別記事で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。

一年の終わりという意味由来の説

また、師とは関係なく、一年の終わりという意味の由来も存在します。

歳が終わる月つまり「年果つ(としはつ)」から「しはす」となった説、四季の終わりという意味で「四極(しはつ)」からという説 、または、一年の終わりに物事をなし終えると言う意味で、「為果つ(しはつ)」から「しわす」になったなど、たくさんの由来が存在します。

大和
大和

人々にとって一年の終わりがとても重要な時期であったことがうかがえますよね。

師走の別名は?他の呼び方もある?

師走には12月を表す、違う呼び方がいくつかあります。

晩冬(ばんとう)・三冬月(みふゆづき)

旧暦では10~12月が冬とされていますので、12月は冬の最後になります。

そこから「晩冬(ばんとう)」、「三冬月(みふゆづき)」などと言われます。

苦寒(くかん)・春待月(はるまちづき)

この季節は一年で一番寒い時期です。厳しい冬を表す言葉としては、「苦寒(くかん)」、「春待月(はるまちづき)」という別名もあります。

大和
大和

寒さが辛く、春の訪れを待ち望んでいたことがうかがえますよね。

歳極月(としはづき)・募歳(ぼさい)・弟月(おとづき)

1年の終わりのこの月には、年の終わりという意味も多くあります。

「歳極月(としはづき)」、「募歳(ぼさい)」、「弟月(おとづき)」などがそうです。「弟」は「末っ子」という意味で使われており、一年の末の月という意味があるようですね。

大和
大和

12月を表す言葉には、寒い冬の中、一年をしっかりと締めくくろうと言う人々の思いが感じられます。

師走を季語に使った俳句はどんなものがある?

師走を季語に使った俳句はたくさんあります。
大和
大和

ここでは代表的な俳句を紹介します。

白足袋の よごれ尽くせし 師走哉

白足袋の よごれ尽くせし 師走哉(しろたびの よごれつくせし しわすかな)

師走という言葉は、古くから冬の季語として、多くの俳句に詠まれてきました。白い足袋を履いていたはずなのに、師走が忙しすぎて汚れてしまったという句ですね。

大和
大和

正岡子規の句なのですが、年末相当忙しかったことがうかがえますね。

別の間に 違ふ客ある 師走かな

別の間に 違ふ客ある 師走かな(べつのまに ちがうきゃくある しわすかな)

こちらも師走が多忙だったという句です。
高浜虚子の句です。年末に客人の対応をしながら、別の部屋にはもう一人次のお客様を待たせているという意味です。

大和
大和

あらあら大変ですねと思わずクスッとしてしまいます。

物ぬひや 夢たたみこむ 師走の夜

物ぬひや 夢たたみこむ 師走の夜(ものぬいや ゆめたたみこむ しわすのよ)

ばたばたした印象から一転、落ち着いた雰囲気の句ですね。

冷え冷えとした静かな師走の夜に、縫物をして一緒に夢も縫い込んでいますという、ロマンチックな句です。作者は加賀千代女(かがのちよじょ)です。

大和
大和

彼女の夢は何だったのだろう、縫っているものは誰のものだろうと、思わず思いをはせてしまいますね。師走の俳句では、その頃の人々がどんなふうに年末を過ごしていたのかがうかがえますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?師走は大切な時期だからか、由来や同じ意味の言葉がたくさんありました。

師走の頃になれば、現代の私たちも「1年の終わりだ。」と少し背筋を伸ばし、一年の締めくくりをしようと意識を変えるものですね。

きっと昔の時代も、同じように一年を振り返り、今年中にあと何ができるだろう、春を迎える前になにをしておこうと、多くの人があれこれ考えていたのかもしれませんね。だから、いろいろな言葉が生まれたのかもしれません。一年の締めくくりの師走、あなたはどう過ごしますか?

12月には様々な行事やイベントがありますね。12月の行事やイベントについては「12月の人気の行事・イベント・記念日」でも紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。

タイトルとURLをコピーしました