年末になると友達との会話やテレビなどで良く耳にしますが、ふと「師走って?」と思うことはありませんか?
師走は忙しいの意味や「師走の候」って聞くけど何?って気になりませんか?ここでは師走が忙しい理由と「師走の候」について紹介します。
目次
師走が忙しいって言うけどその理由は?なぜ忙しいの?昔と現在では違う?
昔の師走が忙しい理由は?先祖供養?
実は、現在はお盆などになっていますが、過去において人々はお正月にも先祖供養をしていたのです。
そのために師の由来をお坊さんとすると、お坊さんはひっぱりだこで、忙しくあちらこちらと走りまわっていた時期から師走は忙しいとなった由来があります。
「師走って何月?いつからいつまで?意味由来は?」で紹介しているように師走の意味由来については他にいくつかあります。気になる人は以下の記事を参考にしてください。
現在の師走が忙しい理由は?クリスマスや忘年会?大掃除?冬至の行事も?
様々な行事・イベントが忙しい?
12月と言えば、クリスマスや忘年会、年末の業務処理と、なにかと行事が多く忙しいと感じていると思います。
12月の行事・イベントについては「12月の人気の行事・イベント・記念日」で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
大掃除が特に忙しい?
こちらも毎年「忙しくて終わらなかった!」という方も多いのではないかと思いますが、大掃除は新年に神様をお迎えするための厄落としという意味があります。
日ごろきちんとお掃除をしていても、12月にもう一度しっかりきれいにする、特別な理由があったのです。
冬至の行事も?
冬至は、一年で一番夜が長い日ですが、かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入る習慣が残っている家庭もまだあるかと思います。
かぼちゃはビタミンがたっぷりで、風邪予防になるので、厄除けになると言われていました。ゆず湯もまた、香りの強さから、邪気を払うことができると言われて12月におこなっていたものなのです。
簡単そうに見えますが、冬至までにかぼちゃや柚子を用意して、料理を考えたりと他にやる事(クリスマス、大掃除、年末年始の用意など)があるとこれもまた忙しい家庭の行事になってくるようです。
地域によるところが大きいですが、師走の大行事としている地域もあるようです。
冬至についてもっと知りたい!って人は「冬至はいつ?期間や意味・挨拶文は?」で紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。
挨拶文「師走の候」はいつからいつまで使える?
こちらは12月の初めから、主に12月中旬頃までが適していると言われています。
時候の挨拶は使える時期が決まっているので、しっかり把握しておきたいところですね。ちなみに12月上旬には「初冬の候(しょとうのこう)」や「初雪の候(はつゆきのこう)」も使われ、12月下旬には「歳末の候」や「歳晩の候」(さいばんのこう)が使われます。
少しづつ、年の瀬へ向かって雰囲気が変わっていくのが伝わりますね。一言、時候の挨拶が入ると、メッセージがぐっとあらたまった大人びたものに変わります。
挨拶文「師走の候」の意味は?
師走の候は、「今年も1年の最後の月になりましたね。」や、「いよいよ年末の忙しい季節の到来ですね。」というような意味になります。
「拝啓 師走の候 貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます。」のように使います。かなり品のあるメッセージになりますよね。
目上の方や、仕事のお取引のある方に、年末のご挨拶やお歳暮をお送りした際に一言添える手紙に適しています。ぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
一年が終わって、新しい年を迎える。師走からお正月は、一年の中でも一番大きなイベントと言えると思います。
何気なくやっていた行事の意味を理解して、忙しくてちょっと疲れてしまう師走の時期を、楽しくすがすがしく乗り切って、すてきな新年を迎えましょう!
そして何気なく師走の候の挨拶文を使ってみるのもいいですね!品がある人に思われるかも・・。