「酉(とり)年の人」と聞くと、どんなイメージを持ちますか?なんだか頭が良さそうで、きちっとした人の印象がありますよね。
ここで言う「酉(とり)」とは「鳥」ではなく「鶏(ニワトリ)」のことで、暦の干支(十二支)の一つです。
鶏は日本だけでなく世界各地で「縁起が良い・神鳥」などと考えられ、大切にされてきました。十二支の動物にはそれぞれ性格の傾向があり、そこから運勢や相性を占えます。
酉年の人はそんな鶏のイメージにピッタリな、魅力的な性格をしていると言われています。
では、「酉年」の人の性格や運勢・相性などをチェックしてみましょう!
目次
「酉(とり)年」の意味・由来は?
なぜ「酉」と書く?
なぜ「酉」と書くのでしょうか?
十二支はもともと古代中国の暦で、12周期の木星にそって12個の字で区分けされていました。
江戸時代に日本へ伝来し、庶民にわかりやすくするために12種類の身近な動物を元の字にあてはめました。そのため「酉」の字を「とり」と読むようになったのです。
一般的な鳥ではなく鶏(ニワトリ)とされたことには、諸説あります。鶏は夜明けを告げるため、「太陽の神を呼ぶ・神鳥・明るい見通しや成功の兆し」などの縁起の良い鳥と考えられてきました。
また十二支の作られた中国では、「鶏」と「吉」が同じ発音だったため、縁起が良いと考えたという説などもあります。
酒壺や徳利・商売繁盛のシンボルにも
「酉」という字は、象形文字で酒壺や徳利を表しています。
酉の時期は収穫を終えた作物でお酒を造る時期、つまり「成熟した果実や実りの象徴」と考えられています。
また「酉」は「とりこむ」と考えて、商売繁盛のシンボルともされます。
酉年は現在取り組んでいることが形となって返る、実りの年になるかもしれませんね。
十二支の10番目の酉のエピソード
酉は十二支の10番目ですが、それにはこんなエピソードがあります。
年神様が元日の朝一番に自分の元へやってきたものから順に、年の大将にすると言いました。
動物たちは大喜びで、かけつけました。仲の良かった猿と犬が一緒に神様の元へ出発しましたが、途中でけんかを始めてしまいました。
丸太の橋を渡る時にもめている2人(匹)に仲裁に入ったのが鶏でした。そのため申・酉・戌と鶏を間に挟んだ順になり、酉は10番目となりました。
これは「犬猿の仲」とも言われる猿と犬の不仲の始まりです。
仲裁に入るなんて、酉年の世話好きな一面が垣間見えますね。
「酉(とり)年」の生まれ年はいつ?
一部抜粋ですが、ここに12年を足し引きする事でさらに過去とさらに未来も分かりますね!
- 1921年
- 1933年
- 1945年
- 1957年
- 1969年
- 1981年
- 1993年
- 2005年
- 2017年
孫正義さん、タモリさんなど超大物が酉年の人です!
「酉(とり)年」生まれの人の性格・特徴は?
状況を読む力が高いので、どんな時でも冷静に正しい判断を下します。
直感がするどく、良いもの悪いものを瞬時に見分けるので、嘘をつかれてもすぐに見破ってしまうでしょう。
もともと知力・記憶力・集中力が高く器用なので、若い内から成功できる人です。一見冷静に見えますが心の底は情熱的、家族や恋人を大切にして愛情深い生活を送るでしょう。
サービス精神も高く世話好き、ボランティアなどに参加する人も多いタイプです。
男性の場合
酉年の男性は、知的ですばやい行動ができる人です。
頭の回転が良いので常に結果を先読みし、適切な判断を下します。
間違った判断をすることはほぼないため、職場では上下を問わず頼りにされるでしょう。
女性の場合
女性ならば冷静で、コミュニケーション力の優れた人です。
感受性が強く、場の空気をいち早く察して行動します。人の気持ちに寄り添える人なので、サポート上手。
冷静に見えますが心の底には深い愛情があり、家族や友だち・恋人をとても大切にしてくれます。
「酉(とり)年」生まれの人の恋愛・仕事・金運は?
恋愛運
コミュニケーション力が高くファッションセンスもある酉年は、派手でモテる人が多いでしょう。
恋のチャンスが多いぶん、びっくりするほど高嶺の花がお相手でもひるまずにアプローチをします。恋人が不安になるほどモテますが、愛情が深いので、交際をすればずっと一緒。
恋人にさみしい想いをさせることはありません。
仕事運
知能が高く器用な酉年は、こだわりの強い職人型です。仕事にはプライドを持って向き合っており、自分で「いい」と思うまでとことん取り組み続けます。
仕事の完璧さから多くの結果を出し、若い内から成功する人も多いでしょう。ただし自分のこだわりを人にも要求すると、トラブルが起きてしまいます。
比較的転職の多い運勢ですが、忍耐して一つのことを続けることも大切です。
金運
商売繁盛を象徴する酉年は、生涯を通してお金には困らないでしょう。
ただし冷静に見える酉年もお金の使い方はやや不安定、派手に使ってしまうこともあるようです。
もともと金運は悪くないので、大きくお金が出てもそこまで苦労はしません。
「酉(とり)」と相性のいい干支と相性が悪い干支は?
では酉年と相性のいい・悪い干支をご紹介します。
酉と相性のいい干支
- 丑(うし)年…個性を補いあえる最高の組み合わせです。丑年はおだやかでマイペース、酉年はアクティブと対照的ですが、長所を活かしあって快適に過ごせます。1925年、1937年、1949年、1961年、1973年、1985年、1997年、2009年、2021年生まれなど。
- 巳(へび)年…とても波長の合う2人です。価値観が似ているのでコミュニケーションに無理がなく、初対面からすぐに仲良くなれる人もいるでしょう。1929年、1941年、1953年、1965年、1977年、1989年、2001年、2013年生まれなど。
- 辰(たつ)年…ともに頭の回転の良い、知的な2人です。辰年の方がややペースは速めですが、冷静な酉年がフォローする関係であれば、多くのことを達成できるでしょう。1928年、1940年、1952年、1964年、1976年、1988年、2000年、2012年、2024年生まれなど。
酉と相性の悪い干支
- 卯(うさぎ)年…敵対しやすい2人です。卯年は優しい性格ですがコミュニケーションは受け身、配慮してしまう酉年とはなかなか接点が見つからないでしょう。1927年、1939年、1951年、1963年、1975年、1987年、1999年、2011年、2023年生まれなど。
- 子(ねずみ)年…ペースが合わない上にどちらも意見が強いので、ケンカが起きがちです。どちらかが妥協する、または距離を取ったおつきあいならばうまくいくでしょう。1924年、1936年、1948年、1960年、1972年、1984年、1996年、2008年、2020年生まれなど。
- 酉(とり)年…酉年同士はともに意見を強く主張します。ほんの小さな違いでケンカが始まり、いつまでも終わりません。恋人のように距離の近い関係には、残念ながら向いていないでしょう。
「酉(とり)年」に起きた過去の出来事は?どんな年だった?
2017年の酉年には秋篠宮眞子さまのご婚約で盛り上がり、天皇陛下が2019年のご退位を決意されるなど大きな動きがあった年でした。
酉年は十二支の中で「成熟」などを表す時期です。そのためか皇太子・徳仁(なるひと)親王(当時)と小和田雅子さんのご結婚(1993年)や南極大陸の初上陸(1957年)など、大きな実りとなる出来事が多く起きています。
忘れてはいけないのは、1945年の酉年に第二次世界大戦が終結し、戦争のない時代へと変わったことでしょう。
まとめ
十二支の10番目「酉年」の人の性格や運勢をご紹介しました。
頭の回転が速く直感的、察しの良いコミュニケーション上手な人ですが、完璧主義を人にも押しつけてしまうとトラブルが起きがちなようでした。
酉年の人は群を抜いた明晰さを持っていますので、周囲の人への配慮を忘れずに貴重な才能を開花させてください。
良い相性のパートナーと組んで、こだわりぬいた目標を実現しましょう!