「よし、今月は宝くじを買おう!」と思ったら、あなたはどんな暦を気にしますか?大安?寅の日?一粒万倍日?宝くじのようなイベントは、努力が反映しない完全なる運試しなので、思わず運の良い日を選んでしまいますよね。
暦の中には、たくさんの占いのようなものが載っており、大安などの「六曜(ろくよう)」も、そのひとつです。下の方にある、その名も「暦注下段(れきちゅうげだん)」という占いには、「月徳日」という、月の中で一番神様のパワーをもらえる吉日があるのです。
「月徳日」は宝くじ以外にも効果がありますので、ぜひ、チェックしてみてください!
目次
「月徳日」の意味由来は?読み方は?
意味
暦注下段の7つの吉日「七箇の善日(ななこのぜんにち)」のひとつとされており、「その月の福徳が得られる日」と言われる吉日です。
「福徳」とは、自らの徳を積む善行や、それによって得られる功徳のこと、つまり、財産や幸せに恵まれる、その月の中で福が訪れる日のことを意味します。
「月徳」はその月の中で「徳神(とくじん)」、つまり、神様がいる日のことを言うので、とってもご利益のある日というわけなのです。
全てにおいて吉の日
この日は、全てにおいて吉。中でも、引っ越しや建築などの土にまつわる行事と相性が良いと言われています。
由来
月徳日の由来はハッキリとしていません。ですが、お正月に門松や鏡餅を準備して家にお迎えする「年(歳)神様」のことを、「歳徳神(としとくじん)」と呼び、陰陽道ではその年の福徳をつかさどる神様としていることなどから、同じようなところから由来するのではないかと言われています。
江戸時代に使っていた太陰太陽暦の「宝暦暦(ほうりゃくれき)」には、同じ暦注下段の天恩日(てんおんにち)や母倉日(ぼそうにち)などと共に登場した、歴史の古い暦です。
その後、宝暦暦は40年ほどですぐに使われなくなりましたが、この暦だけが暦注として残ったのですよ!
ちなみに天恩日(てんおんにち)や母倉日(ぼそうにち)は別記事でも紹介していますのでよかったらあわせてご覧ください。
「月徳日」はいつ?2024年はいつ?
天干とは、「十干(じっかん)」という、10個の要素で表す方法です。
十干
- 甲(きのえ)
- 乙(きのと)
- 丙(ひのえ)
- 丁(ひのと)
- 戊(つちのえ)
- 己(つちのと)
- 庚(かのえ)
- 辛(かのと)
- 壬(みずのえ)
- 癸(みずのと)
十干十二支(じっかんじゅうにし)では、この10個の文字と十二支を合わせて、「丙午(ひのえうま)」のように、毎日の日付を表します。
この文字が、干支の前に書かれることから、天干(てんかん)と呼ばれています。各月の、特定の干の日が、それぞれの月徳日とされます。
月徳日となる天干
- 1、5、9月…丙(ひのえ)の日
- 2、6、10月…甲(きのえ)の日
- 3、7、11月…壬(みずのえ)の日
- 4、8、12月…庚(かのえ)の日
これらの干は、陰陽五行説でいう、陽の性質を持つ日です。
陽の干は徳があり、陰の干には徳がないと考えられています。
ここでいう月は、節切りによる月なので、現代の暦とは少しずれているので、気をつけてください。
2024年の月徳日の日程
- 1月 7日(日)・17日(水)・27日(土)
- 2月 12日(月)・22日(木)
- 3月 3日(日)・11日(月)・21日(木)・31日(日)
- 4月 8日(月)・18日(木)・28日(日)
- 5月 6日(月)・16日(木)・26日(日)
- 6月 11日(火)・21日(金)
- 7月 1日(月)・9日(火)・19日(金)・29日(月)
- 8月 16日(金)・26日(月)
- 9月 5日(木)・13日(金)・23日(月)
- 10月 3日(木)・9日(水)・19日(土)・29日(火)
- 11月 16日(土)・26日(火)
- 12月 6日(金)・14日(土)・24日(火)
月に2日以上はありますね。多めではあるので、ありがたい吉日と言えますよね。
「月徳日」にするといい事としてはいけない事は?入籍や納車・契約は?
土に関連する事をするといい?
万事において縁起が良い日ですが、中でも土に関連することが吉とされています。
建築関係の行事や、新築、リフォームなどの契約、引っ越しなどにも向いています。
入籍・引っ越し・納車・宝くじ購入もするといい?
福徳神がいる日なので、もちろん入籍もOK。新居の契約などもすれば、末永く神様の御利益がいただけるでしょう。基本的にはすべてがうまくいく日なので、日取りを気にする納車などにも最適。
「福」がもらえるこの日には、もちろん宝くじの購入もおすすめです。
一粒万倍日や寅の日などと重なる日を選べば、大当たりが期待できるかもしれませんね。
一粒万倍日や寅の日については別記事で紹介していますのでよかったらあわせてご覧ください。
してはいけない事はない?
「月徳日」はしてはいけない事はありません。
してはいけないことがないので、神様に守られていると思って、楽しく過ごしましょう。
まとめ
いかがでしたか?暦注下段のひとつ「月徳日」がどんな日か、おわかりいただけましたか?
ひと月の中で一番福に恵まれる吉日で、いろいろなことに縁起の良い暦でした。暦注の中には、内容が特化したものも多いですが、月徳日は、その月の中で一番神様からの恵みがあるという意味なので、幅広いイベントに使えそうですよね。
暦注下段は科学的根拠のない占いなので、迷信とも言われることが多いものですが、「今日は神様が味方をしてくれているよ!」と言われて、嬉しくない人はいません。良い暦はどんどん取り入れて、楽しく毎日を過ごしましょう!