結婚式などの大きなイベントがあると、だれでも少なからず縁起の良い日を選ぶものです。大安や友引、天赦日(てんしゃび)などが人気で、結婚式場は大混雑です。
ですが、いざ結婚が決まると、入籍、披露パーティ、ご両親にご挨拶、新居探しなど、挙式以外にも、運気に支えてもらいたい日取りはたくさんあることに気づきます。
「大安だけじゃ、スケジュールと合わないなあ。」と思っている方におすすめしたいのが、「歴注下段(れきちゅうげだん)」のひとつ、「母倉日」です。

「母倉日」は回数も多く、結婚という新しいスタートをしっかり支えてくれる暦なので、ぜひ、チェックしてみてください!
目次
「母倉日」の意味由来は?
これは、歴注下段の7つの吉日「七箇の善日(ななこのぜんにち)」のひとつで、「母が子を育てるのと同じように、天が人間を慈しむ日」とされる、とても縁起の良い日となります。
「大地の恵みにより、万物が生じ繁栄する吉兆の日」とも言われ、天赦日などよりも、母親の要素が強い吉日と言えます。
この日は、すべてにおいて吉運、特に婚姻が大吉なため、入籍、挙式、披露宴の日取りとして、とても人気があります。
江戸時代の宝暦暦(ほうりゃくれき、1755∼1798年)に、同じ暦注下段の天恩日(てんおんにち)、月徳日(げっとくにち)とともに初めて記載された、とても古い暦です。

ひと月に4~10回と頻繁にめぐって来るので、取り入れやすいと思いますよ!
「母倉日」はいつ?2023年はいつ?

各月ごとに、決められた干支の日が母倉日となります。
月ごとの母倉日
- 1、2月…子と亥の日
- 4、5月…寅と卯の日
- 7、8月…辰、戌、丑、未の日
- 10、11月…申、酉の日
- 3、6、9、12月…巳と午の日
上記が月ごとの「母倉日」となります。

ここでいう月とは、二十四節気による「節切り(せつぎり)」による月なので、現代の暦とは日付が少しずれているので、ご注意ください。
二十四節気?って人は別記事をあわせてご覧ください。
2023年の母倉日
- 1月…2、3、11、12、23、24日
- 2月…10、11、22、23日
- 3月…6、7、18、19、30、31日
- 4月…5、6、17、18、29、30日
- 5月…8、9、20、21日
- 6月…1、2、13、14、25、26日
- 7月…10、11、22、23日
- 8月…3、4、8、11、14、17、20、23、26、29日
- 9月…1、4、7、10、13、16、19、22、25、28日
- 10月…1、4、7、14、15、26、27日
- 11月…7、10、11、22、23日
- 12月…4、5、16、17、28、29日
以上となります。

強力な吉日なのに日数は多めなので、とっても心強いですよね。
「母倉日」にするといい事としてはいけない事は?宝くじ購入・入籍は?プロポーズは?
婚姻関連のイベントがするといい?向いている?
母倉日に一番向いていることは、やはり婚姻関連のイベントになります。
母のように天に愛されるこの日は、結婚にまつわることはすべてOK、挙式、披露宴、結婚パーティ、入籍からプロポーズまで、この日に予定を入れると良いでしょう。
慶事全般もするといい?向いている?七五三・お宮参り・出産祝い?
母倉日は慶事全般にも吉なので、七五三やお宮参り、出産祝い、もちろん出生届を出すのにも向いています。
出生届は14日以内に提出と、日付を選べるので、日数の多い母倉日は特に向いていますよね。
引っ越し・起業・開業・納車・新築・リフォーム・宝くじやお財布購入も向いている?
母倉日は「万物が生じ繁栄する吉兆の日」ともされているので、新しいスタートと言える引っ越し、起業、開業、会社の登記、もちろん納車にも向いています。
建築にも吉なので、新築、リフォームなどの契約ごともおすすめ。
また、全般的に吉運のこの日は、宝くじや新しいお財布の購入にも向いております。
してはいけない事・向いてない事は?
母倉日は特にやってはいけないことのない日になります。

とても縁起の良い日なのです。
「母倉日」が不成就日・仏滅・赤口などの凶日と重なるとどうなる?
不成就日は何ごともうまくいかない凶日、仏滅は一日中縁起の悪い日、赤口は凶や死を連想させる縁起の悪い日とされており、結婚式の日取りには避けられることがあります。
不成就日や仏滅、赤口については別記事でも紹介していますので気になる方は合わせてご覧ください。
母倉日は凶を打ち消すほどの力があると言われる?
一般的に暦注下段では、凶日と吉日が重なると、ネガティブな運気が勝ると考えられがちですが、母倉日だけは、「凶を打ち消すほどの力があり、気にする必要はない。」とされています。
ですが、一方では「少なからず影響されるので、避けた方が良い。」という考えもありますので、気になる方は、やはりやめておいた方が良いのかもしれません。

ただ、母倉日は暦の中でもマイナーです。母倉日だからと「大安・仏滅」などの六曜を無視して結婚式を行うと、まわりの方の方が気にしてしまうかもしれませんので、気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?暦注下段のひとつ、母倉日がどんな日か、おわかりいただけましたか?
非常に縁起の良い日でありながら、ひと月に何度もめぐってくる、強い味方の暦であることがわかりました。
結婚が決まると、大切なスケジュールが増えますよね。母倉日は日数が多いので、そんな結婚シーズン真っただ中の方でも使いやすい暦と言えるでしょう。
吉日のポジティブパワーに背中を押してもらって、自信を持って新しいスタートを切りましょう!