ここでは、勤労感謝の日について本当の意味や食べる食べ物、また何をする日なのか?結婚式も多いって本当なのか?を紹介しています。
目次
勤労感謝の日とは?アメリカでもある?
「勤労」とは単に「働くこと」ではなく、仕事に励むことを意味します。そして、「たっとび」が意味するのは、仕事を大事なものとして重んずるということです。即ち、勤労感謝の日は「仕事に励むことを重んじ、働けることに感謝する」日となります。
アメリカでも勤労感謝の日がある?
勤労感謝の日は日本固有の祝日ではなく、海外でも同趣旨の日が設定されています。アメリカでは11月の第4木曜日が「感謝祭(Thanksgiving Day)」となっており、同国内最大の祝日と言われます。この日は小中学校が休みになる他、レストランや商店なども休業します。
日本では意味ない!って声があるのはなぜ?勤労感謝の日も仕事で出勤だからか?
なぜなら、勤労を感謝する日で休みにしているのに、その日が仕事の人が数多くいるからです。
アメリカのようにサービス業であるレストランや商業施設なども一斉に休むのではなく日本では当然仕事の日。
休みなのは仕事をしていない子供達がいる学校や保育園など。会社も祝日で休めるところもありますが、変わらず仕事と言う人がとても多い日本。
それでも世の中には仕事が無くて困っている人も大勢います。それを考えれば、仕事を持って働けることは有難いことだと言えます。働くことで日々の糧が得られ、生活する張りも生まれます。人が生きる上で辛いのは、何もすることが無いことです。
皆が休日でも仕事の人は現在仕事がある事に感謝して仕事をしてみてはいかがでしょうか。本来の勤労感謝の日の意味は「仕事に励むことを重んじ、働けることに感謝する」日なのですから。
勤労感謝の日の本当の意味は?
これは旧暦11月の二度目の卯の日に行われていたもので、それが新暦に引き継がれたカタチです。新嘗祭は国家行事として行われていましたが、当日は各地の神社で収穫を祝う神事が行わています。
現在でもその習わしは残っており、明治神宮や伊勢神宮などでも大々的に行われます。
新嘗祭の意味は、農作物の恵みを感謝し、収穫した農作物を神様にお供えすることです。そして、神事の一環として、天皇が供え物を召し上がります。新嘗祭は日本書紀の中にも記載があり、古来より天皇家が執り行う大事な行事だったことが分かります。
新嘗祭が勤労感謝の日になった経緯には、戦後のGHQ政策が関係していると言われます。GHQは日本国憲法の制定に際し、祝祭日から国家神道の色彩を払拭する方針を立てました。その結果、勤労感謝の日は生産の祝いよりも、勤労の大切さに重きが置かれたわけです。
新嘗祭についてもっと詳しく知りたい!って人は別記事で新嘗祭を紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
勤労感謝の日に食べる食べ物は?
新しいもち米で餅をついたり、赤飯を炊いて食べたりします。
天皇家の神事としては、その年に収穫さた穀物などを天神地祇に供え、感謝の奉告を執り行います。そして、神からの贈り物として奉納物を自ら食するものです。一連の神事は宮中三殿の側にある神嘉殿でなされます。
因みに、天皇の即位後に初めて行われる新嘗祭は大嘗祭と呼ばれます。新嘗祭に関する最初の記述は日本書紀にありますが、儀式そのものは弥生時代に起源があると考えらています。そこに伊勢神宮の神事形式が取り入れられ、皇位継承儀式と併せて宮中祭祀として定着してきたわけです。
新嘗祭の風習は市中にも広まっており、古代より人々は新嘗祭まで新米を口にしませんでした。その風習が衰退したのは、第二次世界大戦の後になってからのことです。一方、一部の地域では当風習の名残として、勤労感謝の日に新米のもち米を食べていると思われます。
勤労感謝の日は新米のもち米を食べてみてはいかがでしょうか。餅や赤飯にして食べると美味しいですね!
勤労感謝の日は何をする?何事にも感謝?「有難う」の気持ちを持つ日?
そこから派生して、自分の生命や健康、家族や友人などの存在を感謝することも想定されているものです。
感謝の気持ちを持つことは、人生に対して前向きになれる秘結ともなります。労働に関しては報酬を伴う仕事だけでなく、無償での諸活動なども網羅されます。
自分が働けることを感謝すると共に、自分のために働いてくれる人にも感謝したいものです。その中には、家事にいそしむ専業主婦(専業主夫)をはじめ、孫の面倒見てくれる祖父母なども含まれます。
即ち、勤労感謝の日は「有難う」という言葉を気持ちを込めて伝える日と言えます。加えて、その気持ちをカタチにして渡すのも選択肢の一つです。
家族へのプレゼントするのは勿論、頑張る自分へご褒美を与えることも問題ありません。大事なことは、勤労感謝の日に特別な想いを持って過ごすことです。
勤労感謝の日は結婚式をする人が多い?
カップルによっては入籍した日を結婚記念日とすることもありますが、結婚式当日も記念日となる事がほとんどです。
その為、結婚式をいつにするのか、婚約中のカップルにとっては頭を悩ませるものです。そこで毎年祝日で季節も寒すぎず暑すぎない11月の秋の祝日である勤労感謝の日が選ばれるわけです。
そんな結婚式を挙げた日が毎年のように祝日になれば結婚式をした日は毎年記念日として、二人で特別な時間を過ごせるわけです。
ちょっとした日帰り旅行や特別ディナー、一日中家でまったりなど楽しい計画を立てられますよね!また、何十年経過しても結婚式を挙げた日が勤労感謝の日ならば忘れずに過ごせるのでは?
まとめ
アメリカでも日本でも祝日として定番の勤労感謝の日。
日本ではサービス業の人は仕事の人も多いので意味ないよって言われていたりもしますが、考え方を変えてその仕事がある事に感謝してみてはいかがでしょうか。
また、伝統ある新嘗祭が起源としてある事が分かると、過ごし方も変わるのではないでしょうか。勤労だけでなく、あらゆる事に感謝してこの日を過ごしてくださいね!