今回取り上げようとしている十五夜ですが、満月の日にお月見しながら月見饅頭を食べるイメージしか出来ないって人も多いのではないでしょうか。
「十五夜とお月見」、皆さんは、十五夜と言えばどんなイメージが?
そんないまいち十五夜の意味が解らないあなたに今回は、「十五夜やお月見の意味や由来」また、「なぜ毎年十五夜の日程が違うのか」を紹介します。
目次
【十五夜って何?意味は?】中秋である満月?旧暦?
満ち欠けを繰り返す月は、新月になってから満月になっていくまで、およそ15日の時間がかかります。
この事から、満月の事を「十五夜」と呼ぶようになりました。
そして、その「満ち欠けを繰り返す月の様子」や「作物が月が満ち欠けすることによって育つ」ことから、以下を連想すると昔から言われています。
- 農作物の収穫
- 物事が結実すること
- 祖先とのつながり
上記のそれぞれのことに感謝をしてお祈りするようになっていきました。
旧暦は、日付は月の満ち欠けによって決めていたことから、十五夜(中秋の名月)は、旧暦から8月15日の満月になります。
なお、旧暦の8月15日の満月は、1年の中で最も美しく明るいと言われる満月が見られることから中秋の名月と言われ、十五夜と言えば中秋である満月のことを指すのです。
そして、中秋とは、旧暦で秋は、7月~9月になるため、その真ん中の日の旧暦の8月15日であることからそう呼ばれています。
【お月見の由来とは?】月に感謝?農作物の豊作感謝?月を眺める?
- 月に感謝の気持ちを表す
- 農作物が豊作である様に、収穫できたことの感謝
- 月を眺めたり、愛でる
これでは、まだ分かりづらいので、もう少し掘り下げてみましょう。
①月に感謝の気持ちを表す
農作物を収穫した時に、夜遅くまで作業がかかる時がありました。
そして、電気が無かった昔の時代には、月明かりが農作業の手助けとなっていました。
このことから、月に感謝を捧げるようになったのです。
②農作物がほうさくである様に、収穫できたことの感謝
秋には、いろいろな農作物が収穫できる時期です。
お米もその中に含まれていますが、昔の時代は、日本人にとってお米の出来る出来ないはとても重要なことでした。
今の時代でも、ある地域では、田植えが終わったらお祝いとして、御馳走を食べる習慣があるほどですが。
このことからも、お米を含めた農作物の豊作を祈願したり、何事もなく収穫が出来たものには感謝を捧げる。それらの儀式があったことがお月見の風習に繋がったとも言われます。
③月を眺めたり、愛でる習慣
昔から、日本の人々には、月を楽しく眺める習慣があり、昔の和歌などの中に「月」の事がよく読まれていたことからも分かって頂けると思います。
秋に見える月は、一年の月の中でも最高に綺麗であると言われていることから、このことがお月見に繋がっているのではないかとも考えられます。
【なぜ?】毎年「十五夜」の日程が違うのはなんで?「今年は9月?10月?」
なぜ、このように検索してしまったり、調べてしまうのは「十五夜」って実は毎年かなりのばらつきがあるからだろうと考えるからです。
ある年は、9月中旬あたりだったのに対して、次の年は10月になってからなんてザラです。
年齢を重ねてきた人で毎年十五夜やお月見を意識している人は毎年十五夜が違うのは分かっているので調べる事にも慣れてきているのでは?
しかし、「どうしてこんな風に十五夜は年によって日程が変わるの?」って、疑問に思いますよね。
なぜ、こんなに日付が違うのかと随分謎めいて見えますが、実はこれ、旧暦と今の暦とでは、考え方が大きくずれているからなんです。
それ以外に、十五夜に満月にならない日も多く存在し、少し、日にちがずれているなどもあります。
ちなみに、中秋の名月は旧暦で8月15日になりますが、お月見の日は旧暦で行う行事になるので、今使われている暦、現行の太陽暦によると先ほども言った通りバラバラで毎年違う日になってしまい、一定になりません。
今年は9月なのか?10月になってからなのか?って毎年十五夜を気にする人が多いのも当然。その年によって違うのですから。調べ方としては「西暦(その年)+十五夜」でGoogleやYahoo!などで検索すると今年(その年)の日程が出ますよ!
まとめ
十五夜の意味やお月見の由来、十五夜の日程はなぜ毎年違うのかについて紹介しました。
十五夜って、農作物の豊作や収穫などについて、お祈りする儀式的なものだったんですね。
今まで由来を知らずになんとなく風習に従って食べていた月見饅頭も、由来や意味を知った今年、口にすると去年よりはもっと味わい深いものになるかもしれませんね。
十五夜を楽しみに待ちわびながら、美味しい月見饅頭を召し上がれますように!
実は可愛くて美味しい月見饅頭って通販で簡単に買えるんですよ!