祈年祭の意味・起源は?2022年はいつ?似てる祭り?祝詞の内容や有名な場所は?

祈年祭
祈年祭(きねんさい)とは一体何でしょうか。聞いたことがある人もいれば、まったく聞いたことがない人もいるのではないでしょうか。

祈年祭とは昔からあるお祭りのようなのですが、日本では大事なお祭りとされていました。

大和
大和

ではこの祈年祭とは一体どんなお祭りなのかを紹介します。

 

祈年祭の意味は?起源は?

祈年祭とは宮中祭祀の小祭で穀物の豊作を祈る祭りです。また地域の各神社も行っています。
大和
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宮中祭祀とは天皇が国家と国民の繁栄を願うことを目的として行われる祭祀です。各神社でも行われますが、天皇家としても行う重要なお祭り。

起源・意味

7世紀後半頃、天武天皇の時代から始められた宮廷の春の予祝儀礼に由来していて、昔は日本の農耕民の間で、稲作の豊凶を見守り、稲作が豊作になるようにと田の神へ願う予祝祭でした。

そこに、中国の大祀祈殻の要素を取り入れ、国が行うお祭りとなりました。お米や穀物を作り、豊かな生活を送っていた時代では、穀物が育つことを願うことが、国の繁栄を願うことと同じと考えられていたのです。

大和
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その為か神社で行われるお祭りの中でも祈年祭は重要とされています。日本各地の神社で行われたという記録が残っているくらいです。

現在では天皇家や各神社が行うお祭り

日本国のお祭りとして重要視されていた祈年祭は室町時代の戦乱期には一度廃絶していましたが、明治時代にはまた重要なお祭りとして復活しています。

第二次世界大戦後、国が神を信仰することが廃止された為、今までは国が行うお祭りでしたが、天皇家が行う宮中祭祀と各神社が行うお祭りになりました。

大和
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そして、現在でも多くの神社や宮中祭祀として行なわれているお祭りなのです。

祈年祭はいつ?2022年は?

祈年祭は年の始めにお米をはじめとする穀物の豊作を願うお祭りです。昔は年の始めは春と考えられていたので、春祭りとも呼ばれていたそうです。

なので旧暦では立春である2月4日に行われていたようですが、明治6年の改暦後は2月17日に行われるようになりました。

そして今現在でも宮中では決まって2月17日に行なわれています。各神社の場合も2月17日指定で行う神社が多いのですが、地域によっては2月17日に行うのではなく、3月、4月の春祭りと併せて行う神社もあるようです。

2022年の祈年祭も同じく2月17日?

祈年祭の実施は旧暦ではなく、新暦で行う事が多く年によって日程が変わらないので覚えやすいですね。つまり、2022年も宮中では2月17日と決まりがあります。

しかし、前述したように各神社が行う祈年祭の場合は地域によっては3月や4月の祭りと併せて実施するところもあるようですので、確認する必要がありますね!

祈年祭と似ているお祭りがある?

祈年祭には似ているお祭りがあります。

祈年祭は春頃に行うお祭りとして有名ですが、似たようなお祭りで新嘗祭というお祭りもあります。こちらのお祭りは収穫祭とされており、神様の恵みによって得られた穀物を感謝するお祭りです。現在は収穫の時期の11月23日に行なわれているようです。

また、神嘗祭というお祭りもあり、こちらのお祭りは感謝祭とされており、伊勢神宮に祀られている神様に感謝するお祭りです。以前は9月17日に行われていたそうですが、稲穂の成長が不十分だった為、10月17日に行われるようになり、現在も伊勢神宮ではその日に行なわれているようです。

祈年祭と新嘗祭と神嘗祭の違いについては別記事で紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。

 

祈年祭の祝詞の内容は?

祈年祭は穀物が豊かに育つように神様に願うお祭りなので、祝詞として以下のような内容が読まれています。
大和
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以下現代語訳しています。

言葉に出して申し上げることも恐れ多い神々の前に恐れ多いですが申し上げます。今年の祈年祭におかれまして大神様の高くて尊いお恵みをお願いし、お讃えいたしましょうということで、神様のお膳には厳選された新鮮なお米やお酒を始めとして山の幸はイモ類などの甘い野菜、ネギやわさびやからしなどの辛い野菜、 海川の大小の魚たち、沖で採れる海草、岸辺で採れる海草類など様々な食べ物を横山の様にうずたかくお供え申しあげまして、 その他色々な物を添えてお供え物を献上いたしまして拝礼いたしますことを心穏やかにお受けいただきまして、農業に従事いたします者達が手を肘まで田んぼの水の中に入れ水泡が泡立つくらいに、 足を股まで水の中に浸して泥を掻き寄せるように苦労をしながら植えるお米を始めとして、 草の片葉にいたるまでの農作物すべてに悪い風、荒い水に遭うこと無く繁り栄え成長させてくださいますようお願い申し上げます。また、工業、商業を始めとして色々な産業も繁栄するように進歩させて下さいますよう合わせて申し上げます。天皇陛下の治められます現在の地盤のようにいつまでも変わらずに、永久不変に神々の御前にお仕えさせていただきますようにお願いいたします。天の下に共に暮らす国民に至るまで大神様の広くて厚い御利益を永遠に与えてくださいますようにお願い申し上げます。各自が使命として担う職業に専念して努力する姿を慈しんで喜んでいただけますように。そしてやがて訪れる収穫の秋祭を豊作で沢山の収穫物がお供えできる立派で麗しいお祭りをお仕えできるようにお導きいただきますよう恐縮ながらお願いのお言葉をもうしあげます。出典:新川神社

農業に従事する人達が苦労して作ったお米なので、危害に合う事なく成長させてください!って事や工業や商業などの産業も繁栄して欲しいって内容も読み取れますね。

最後のほうでは、秋の収穫で豊作になるよう導いて下さい!って言葉も読み取れると思います。

大和
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テレビやラジオで祈年祭の祝詞の言葉だけ聞いた事があるって人も内容まで分かると祈年祭により関心が高まるんじゃないでしょうか。

 

祈年祭が行われる有名な神社の場所は?

現在、祈年祭は宮中以外でもいろいろな神社で行なわれています。

中でも祈年祭はもちろん、新嘗祭や神嘗祭も行なわれている伊勢神宮は祈年祭が行われる有名な神社の1つです。

春に豊作を祈り、秋の収穫に感謝する稲作に関わるお祭りを中心として、2000年以上繰り返して来たくらい伝統がある神社といえます。

他にも有名神社の1つと知られている鶴岡八幡宮でも、2月17日には必ず祈年祭も行なわれています。

大和
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他にも、大分県の春日神社、京都の今宮神社、神奈川県藤沢市の白旗神社、福岡市の十日恵比須神社など全国各地の有名どころの神社では2月17日に祈年祭が行われているんですよ!

 

まとめ

祈年祭には昔から穀物が豊かに育つようにお願いするお祭りです。2月17日には宮中を始め、全国の有名神社では祈年祭を行うところも多いです。

私達にとって作物が育つことは大切なことなので、これからもこの伝統を続け、食べ物に困らない世の中であってほしいものですね。

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