家の玄関や車などに飾っているのを見たことがある人はたくさんいると思います。
子供の頃から当たり前のように親が家に飾っていましたが、このしめ縄飾りは、どんな意味があり、向きや決まった処分の方法があるのでしょうか。
ここでは「しめ縄飾り」の意味や売っている場所、裏表や向き、処分方法などを紹介します。
目次
しめ縄飾りの意味・由来は?
そこで、お正月が近づくとしめ縄飾りを飾り、年神様を迎える準備をすることが昔からの伝統です。 しめ縄には神様を祀るのにふさわしい神聖な場所であることを示す意味があります。
しめ縄が神の領域とし、不浄なものが入らないようにする役目もあります。 天照大神が天の岩戸から出た際に、再び天の岩戸に入らないようしめ縄で戸を塞いだという日本神話にあるとされ、しめには神様の占める場所という意味があります。
自分の家に年神様をお迎えする際、神聖な場所であることを示す為にしめ縄飾りを飾った事が由来です。
しめ縄飾りを飾ることでその場所が清らかな場所となって、魔除けにもなり、年神様がきてくれると昔の人は考え、その伝統が今でも残っているのです。
しめ縄飾りが売ってる場所は?どこで売ってる?
気軽に買えることは、ありがたいことですし、忙しい年末には大変助かります。
主に売っている場所は、神社やスーパー、ホームセンターやドラッグストア、コンビニなど、そして、100円ショップにまで売っています。
また、意外な所では生花店でもしめ縄飾りを販売しているお店もありますね。 更にはネットでもたくさんのしめ縄飾りが販売されているようです。
そしてこのしめ縄飾りは、いろんな種類があります。カラフルな物からシンプルなものまで、それぞれのお店にそれぞれのデザインのしめ縄飾りが置いてあることでしょう。そして、値段も様々です。
シンプルな物は安い印象があり、カラフルでデザインが凝っている物は少し高い印象があります。
どんなしめ縄飾りが良いかは、その人、その家のいろんな考え方によるので、いろんな場所に売っているたくさんのしめ縄飾りの中から、自分の家に飾るのにふさわしい物をみつけ購入するのが良いでしょう。
しめ縄飾り「ごぼう締め飾り」に向きはある?
神棚に置かれ、西日本でよく見られる飾りです。両端の太さが違っています。そして、飾る向きに正しい向きというのはありません。
職業での違いによるしめ縄飾りの向き
いろんな考え方により、変わってきます。飾る時の向きは職業で違いがあるという考えでは、商売繁盛を願い、建物にある店にお客さんが沢山足を運ぶ事を願う店主の方は、向かって右が太い部分がくるように飾ります。右が神にまつわる神聖な場所と捉え、左は俗物的な物がある場所お捉える為、あくまでも神様の方向から見るのでこのような置き方になります。
また、家から出て働いて稼ぎを持ってくる方は、逆の向かって左が太い部分がくるように飾ります。
神棚の向きによるしめ縄飾りの向き
その他の考え方では、神棚の向きによってです。神棚には私達から見た際に右手に太い部分がくるようにしめ縄を飾るようになります。しかし、神棚が向かう方角に合わせて太い部分がくる位置を変更する事もあります。
神棚が東と北向きの場合、太い部分が左にくるように飾り、神棚が西と南向きの場合は、太い部分が右にくるように飾ります。
しめ縄飾りの処分方法は?どんど焼き?お焚き上げ?自分で処分?
しめ縄飾りを処分する方法で1番良いのは、神社に納めて処分してもらう方法です。
どんど焼きでの処分がおすすめ
神社では、毎年役目を終えた正月飾りをお焚き上げしてくれるどんど焼きが行われる日があります。どんど焼きでは、正月飾りと一緒に縁起物も燃やします。
役目を終えた正月飾りや縁起物を火の力で清めることで、新年の無病息災や家内安全の願いをこめています。
どんど焼きについては別記事でも紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
お焚き上げでの処分もある
もしも、どんど焼きの日に神社に行けず、しめ縄飾りを納めることができなかったときは、神社によってはどんど焼きの日ではなくても、正月飾りをお焚き上げしてくれる神社があるので、神社に直接確認してみましょう。
自分で処分する方法もある
また、神社には行けずに自分で処分する際は、お清めの手順を踏んでから処分することが推奨されているようです。
- 正月飾りを広げた白い布や新聞紙の上に置く。
- 塩を振るか正月飾りの右、左、真ん中に塩を置く。
- 広げた白い布や新聞紙で正月飾りをくるむ。
- 他のごみと混ぜずに、新しいゴミ袋に入れて処分する。
なお、お清めをせずに一般ごみに捨てても問題はありませんが、感謝の気持ちを持って処分することが大切です。
まとめ
このように普段目にするしめ縄飾りには、きちんと意味があり、向きや処分の仕方に関してもいろんな考え方や方法があります。
いずれにしても昔からの考え方で年神様をお迎えして、気持ちの良い新年を迎えたいと思います。