「よーし、今日は大切なプレゼンだ。今日は大安かな?」とカレンダーを何気なく見てみると、「赤口」の文字が。「あか…くち…、なに?これ。」と思ったことのある人はいませんか?
ほとんどのカレンダーには「大安・仏滅」などの、暦の占い「六曜(ろくよう)」が書かれていますね。でもところどころ意味の分からない日もあると思います。そのひとつが「赤口」ですね。
赤口は大安などにくらべあまり知られておらず、赤は鳥居などの色でもあるので「縁起がよさそう…。」と思ってしまいます。ですが実は、赤口は六曜の中でも少し気を付けて欲しい日ではあるのです。

今回は、あまり知られていない六曜のひとつ「赤口」について、調べてみたいと思います!
目次
「赤口」の意味由来は?読み方は?
赤口は六曜の中でも仏滅に次いで縁起が悪いと言われるほどの凶日で、「なにをしても問題が起きる、全てが消滅する。」と言われる大凶日です。
ちなみに「仏滅」については別記事でも紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。
六曜は古く中国に由来していますが、この赤口も陰陽道の赤舌日(しゃくぜつにち)に由来します。赤舌日とは、陰陽道の西門の番神・赤舌神(しゃくぜつじん)が、一緒に順番で番をしていた6人の鬼神のひとり、3番目の羅刹神(らせつしん)がいる日のことです。
羅刹神はあまりにも粗暴で、6日に1度のこの日だけは、祝い事などを避けた方が良いという説から由来しています。

赤い色は、火や血液を連想させることから、火事や怪我に注意するべき日です。血の気が多く、怒りがちな人ともトラブルになる可能性が高いので、あまり会わない方が良いでしょう。
「赤口」はいつ?2023年の日程は?どうやって決まる?
毎月1日の六曜は、「6月1日は赤口から、11月1日は大安から」というようにきまりがあり、月が変わるごとにこのサイクルはリセットされて、新たに始まります。
ですが、この月とは旧暦の月のことなので、現代のカレンダーで表記すると少しずれこんで、時々同じ六曜が続いたりすることがあるのです。

ちなみに赤口から始まるのは、6月と12月です。
2023年の「赤口」の日程
- 1月…4、10、16、27日
- 2月…2、8、14、24日
- 3月…2、8、14、20、26日
- 4月…1、7、13、19、23、29日
- 5月…5、11、17、22、28日
- 6月…3、9、15、19、25日
- 7月…1、7、13、18、24、30日
- 8月…5、11、21、27日
- 9月…2、8、14、19、25日
- 10月…1、7、13、18、24、30日
- 11月…5、11、15、21、27日
- 12月…3、9、14、20、26日

「こんなにたくさんあるの~?」と思ってしまいますよね。ですが、おなじだけ縁起の良い日もめぐってきますので、ご安心ください!
ちなみに最大の吉運「大安」についてもその日程を別記事で紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。
「赤口」の縁起のいい時間は?悪い時間は?何時から何時まで?
陽が昇ってから沈むまでを3つ、陽が沈んでから昇るまでを3つの合計6つに区切り、その時間帯ごとに吉凶を決めます。「先勝の日は午前が吉運、午後が凶運」といった具合です。
「赤口」も仏滅と同じようにほとんど凶運なのですが、少しだけ縁起の良い時間帯があります。それが、粗暴な鬼神がお休みをするという午(うま)の刻、つまり11~13時ごろなのです。

もし赤口の日に何か大切な予定がある時は、ぜひこの鬼の休憩時間を狙ってみてください!
「赤口」の過ごし方や向いている事は?結婚式・七五三・引っ越し・納車や契約は?お参り・葬式は?
結婚式・入籍
結婚式などの慶事も控える人が多いです。もし、この日しか式場の予約ができないのであれば、11~13時の間を狙って行いましょう。
火や血を連想する赤口の結婚式は、キャンドルサービスやケーキカットを避ける人もいるようです。
納車・引っ越し・契約
同じように怪我につながるという理由で、納車も控えがちです。引っ越しも火災を連想するためNG。新しい事のスタートには向いていないので、契約ごとなども避けた方が良いでしょう。
お参りや法事・お葬式・お通夜
六曜は仏教や神道とは関係がないので、お参りや法事、お葬式、お通夜などは問題がないと言われています。
七五三・お宮参り
六曜は仏教や神道とは関係がないとお伝えしましたが、「赤口」は基本的には縁起の悪い日であることと、参加する親族には気にする方もいると配慮をすると、七五三やお宮参りなどの慶事のお参りは、吉日を選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。六曜のひとつ赤口は、いろいろなことに気を付けたい凶日であることがわかりましたね。
仏滅ほどではないとはいえ、火事やケガをする危険もあるというのですから、できるだけ大きなイベントは避け、いつも通りおとなしく過ごすのがおすすめと言えそうです。もし、やむをえずなにか重要な行事が入ってしまった時は、粗暴な鬼神がお昼休みを取る11~13時にあてて、吉運に乗って済ませてしまいましょう!
現代では、科学的根拠のない暦は迷信だと信じない人も多いです。ですが、人生の一大イベントでは、参加する方が気にしていることも多いので、気配りをするという意味で、少し知識を入れておくのもマナーかもしれませんよ。