みなさんは暦を気にしますか?宝くじの購入に向いている吉日、大安、一粒万倍日、寅の日などは気にする人も多く、宝くじ屋さんの旗にもなっているので有名ですよね。
では、反対に縁起の悪い日はどうでしょうか?暦には、最強の日があるように、最凶の日も、もちろん存在するのです。
たとえば、今回ご紹介する「十死日」はいかがですか?名前からして悪いことが起きそうなにおいがプンプンしていますよね。
暦には、夏至・冬至などの「二十四節気」や、大安などの「六曜」、「九星(きゅうせい)」などと並んで、「歴注下段(れきちゅうげだん)」と言う占いがのっており、十死日はそのひとつになります。

この日は、とても縁起の悪い注意すべき日なので、みなさんもチェックしてみてください!
目次
「十死日」の意味由来は?
「十死」は10割がた命を落とす、つまり全てにおいて大凶の大悪日という意味になります。
十死日は、南北朝時代のことを記した太平記にも登場しており、14世紀くらいから存在した歴史の長い暦です。
その一説に書かれた、宝頂山に住んでいた法王とその9人の王子が、酉・巳・丑の日に全員死んでしまったという出来事に由来しています。

室町時代から長く使われましたが、現代では認知度がとても低く、パソコンなどで検索しても、漢字が変換されないこともあるかもしれません。
2023年「十死日」はいつ?
各月の十死日
1、4、7、10月…酉の日
2、5、8、11月…巳の日
3、6、9、12月…丑の日
つまり、12日に1度は、このおそろしい凶運の日がやってくるという計算になりますね。

ここでいう月は、二十四節気による節切り(せつぎり)なので、現代のカレンダーとは少しずれています。
2023年の「十死日」の日程
- 1月…7、19、31日
- 2月…8、20日
- 3月…4、12、24日
- 4月…13、25日
- 5月…15、27日
- 6月…16、28日
- 7月…18、30日
- 8月…19、31日
- 9月…8、20日
- 10月…2、10、22日
- 11月…3、11、23日
- 12月…5、13、25日

以上となります。2023年は全部で29回、思っていたよりは多く感じましたか?
「十死日」にするといい事としてはいけない事は?納車や引っ越し・買い物・入籍は?
結婚式や入籍、引っ越し、事故につながる可能性のある納車や旅行などは、すべて向いていないと言えるでしょう。
もちろん大きなお金の動く契約や買い物も、控えた方が良いでしょう。
十死日と同じような凶日の「受死日」には、葬儀だけはOKと言われていますが、十死日に関しては例外なく縁起が悪く、この日に葬儀をすると災難にあうとも言われていますので、覚えておきましょう。
受死日については別記事で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
「十死日」と「天赦日」が重なるとどうなる?
「天赦日(てんしゃび/にち)」とは、「天が全ての罪を赦してくれるため、全てにおいて障害がなくなる最強の吉日」と言われる日です。この日は結婚や開業、引っ越しなどすべてのことに向いている日なのですが、全てに向いていない十死日と重なるとどちらが強いの?と思ってしまいますよね。
残念ながら暦注下段では、悪い運気の方が強いとされることが多く、いかに天赦日といえども、その吉運は消されてしまうようなのです。
天赦日は1年に6回程度です。天赦日が十死日と重なるかどうかは別記事で「天赦日」の日程を紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
「十死日」は気にしない?
死に直結する凶運日と言われれば、全てがうまくいかないような気になってしまうものです。
しかも、同じような凶日の受死日と合わせると、なんと年間6分の1日ほどもおとなしくしていないといけない計算になるので、「本当に?」と思わず疑問を感じてしまいますね。
そこで覚えておきたいのは、十死日の記載されている暦注下段は、上段や中段と違って、科学的根拠がない占いということです。

そのため、「迷信だ。」として信じない人も多いので、気にしすぎてふりまわされないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?非常に縁起の悪い凶日、「十死日」がどんな日か、おわかりいただけましたか?「死」と言うイメージでもわかるとおり、全てにおいてうまくいかない、最凶の日でしたね。
たとえば起業をすると決めた日が、後から十死日だと気づいたら、「うまくいかなくて、家族が路頭に迷うという暗示かも…。」と不安になってしまうかもしれません。特に十死日は日数が多いので、気にし始めたらきりがありません。
忘れないでほしいのは、暦注下段は根拠がなく、迷信とも言われる占いだということです。凶日と言われる日がやってきたら、怖がるばかりではなく、「気を引き締めなおすタイミング」くらいにとらえてみるのはいかがでしょうか?