結婚式などがあると、「この日は大安かな?」とチェックしますよね。ですが、その後の数日には注目しない人が多いと思います。
暦には、なんと12日間も続けて凶日が続く期間というのがあるのを知っていますか?知らずにその日程を選んでしまうと、せっかくお式は大安にしたのに、その後の新婚旅行は凶運…なんてことにもなりかねないのです。
その縁起の悪い期間は「八専」と言います。
この「八専」は、なんと年に6回もやって来るので、結婚以外にも数日にわたるイベントを考えている人は、チェックが必要なのです。

では今回は、「八専」について調べてみたいと思います。
目次
八専の意味由来は?正しい読み方は?
これは暦上で12日間続く「なにをやってもうまくいかない期間」と言われています。
中国の陰陽五行説から由来
五行説は、すべてが木、火、土、水、金の5つに分類されると考えます。「八専」を決めるのに使われているのは、12個の干支と、十干(じっかん)という「甲・きのえ、戌・つちのえ」などの10の要素を組み合わせて日付を表す方法です。
たとえば「○月○日は甲子(きのえ+ね)」という感じです。この干支と十干にも、「子=水、丑=土」のように、もちろん五行が振り分けられています。
その中で「壬子(みずのえね)=水+水」のように同じものが重なった日を「専一(せんいつ)」と言い、物事が偏りがちで悪いことがより悪い結果へとなってしまう日と言われているのです。
「壬子」から「癸亥(みずのとい)」までの12日間は「専一」が8日もある
「壬子」から「癸亥(みずのとい)」までの12日間は、専一が8日もあるため、縁起の悪い期間と言われているのです。
専一が8日ある事から「八専(はっせん)」と言われています。
12日中、専一でない4日間は間日(まび)と呼ばれており、イベントごとをしても問題がない日とされています。

12日間連続で凶ではないので、少しほっとしますよね。
八専はいつ?2023年の日程は?
「壬子(みずのえね)」から「癸亥(みずのとい)」までの12日間が「八専」となります。
2023年の八専はいつ?日程を紹介!
- 1月1日(日) 八専入り
- 1月4日(水) 八専間日
- 1月5日(木) 八専終わり
- 2月23日(木) 八専入り
- 2月24日(金) 八専間日
- 2月27日(月) 八専間日
- 3月1日(水) 八専間日
- 3月5日(日) 八専間日
- 3月6日(月) 八専終わり
- 4月24日(月) 八専入り
- 4月25日(火) 八専間日
- 4月28日(金) 八専間日
- 4月30日(日) 八専間日
- 5月4日(木) 八専間日
- 5月5日(金) 八専終わり
- 6月23日(金) 八専入り
- 6月24日(土) 八専間日
- 6月27日(火) 八専間日
- 6月29日(木) 八専間日
- 7月3日(月) 八専間日
- 7月4日(火) 八専終わり
- 8月22日(火) 八専入り
- 8月23日(水) 八専間日
- 8月26日(土) 八専間日
- 8月28日(月) 八専間日
- 9月1日(金) 八専間日
- 9月2日(土) 八専終わり
- 10月21日(土) 八専入り
- 10月22日(日) 八専間日
- 10月25日(水) 八専間日
- 10月31日(火) 八専間日
- 11月1日(水) 八専終わり
- 12月20日(水) 八専入り
- 12月21日(木) 八専間日
- 12月24日(日) 八専間日
- 12月26日(火) 八専間日
- 12月30日(土) 八専間日
- 12月31日(日) 八専終わり
以上となります。

「こんなにあるの?」と思うかもしれませんね。なにかイベントがある時は、間日(まび)に当てれば、悪い影響がないので、安心してくださいね。
八専の日の過ごし方は?やってはいけない事は?参拝は?引っ越しは?

以下、「八専の日」は避けた方が良い行事です。
婚礼や入籍・契約などの大きなイベント
当然ですが、縁起が良くないため避けたほうが良いと言われています。
神事・参拝・法事
「八専」の期間は神々が天に昇ってしまうと言われており、神事・参拝・法事等は意味がないと言われています。
建物の取り壊しなど破壊すること
トラブルがさらに広がると言われています。
柱を立てるなどの建築関係の行事
その家の人間関係が悪化すると言われています。
針灸
針が柱に似ていることから前述した人間関係に影響すると言われています。
引っ越し
引っ越しに関しては、仏滅や三隣亡、不成就日の方が重く考えられていますが、「八専」もできれば避けた方がよいでしょう。
三隣亡や不成就日って?って人は別記事で紹介しているのでよかったら合わせてご覧ください。
農作業に関しては迷信?
「八専」の時期は雨が多いとも言われており、農家の人にとっても凶運の時期のようですが、これに関しては根拠がなく、現在では迷信と言われてもいます。

「八専」に農作業は問題無いです。気にしない人のほうが多そうですね!
カレンダーで「八専」を知るには?「八専始め」や「八専終わり」?「八専入り」や「八専はじまる」の場合も?
暦には最初の「壬子」の日には「八専始め」、終わりの「癸亥」の日には「八専終わり」などとだけ書いてある事が多いです。
「今日から八専がはじまりますよ&終わりですよ。」というサインですね。
わたしたちが現在使っているカレンダーには、「八専入り」「八専はじまる」などと書いてあるかもしれません。

最近はそこまで詳しく載せているカレンダーはなかなかないかもしれませんが、知識を入れておけば、現代はホームページなどで日程を確認できますから、大きなイベントを控えている時は調べてみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「八専」とはどんな日か、何を注意したらよいか、わかりましたか?
「八専」は12日間も続く凶日なので、「そんなにスケジュールを合わせられないよ…。」と思ってしまう方もいると思います。
現代において「八専」は単に縁起の悪い期間とされていますが、もともとは「良いことはより良く、悪いことはより悪くなる期間。」という意味もあったと言われています。日ごろからきちんと積み重ねた人には良い結果が、手を抜いている人には悪い結果が出るよという意味ですね。
暦を気にしすぎてふりまわされるよりも、毎日きちんと過ごして、ちょっと暦の助けを借りるくらいの気持ちでいるといいのかもしれません。