2017年の処暑はいつ?読み方・意味・暦の考え方もまとめて解説

旧暦の「処暑(読み方:しょしょ)」という言葉の意味を正しく理解できていますか?処暑は「春分」「夏至」などと同じ暦(こよみ)の名称です。しかし、「処暑」は読み方も少し難しく、日常生活ではほとんど聞かない馴染みの少ない言葉だと思います。処暑とは一体いつのことで、どんな意味をあらわす言葉なのでしょうか?暦の考え方などもあわせて、わかりやすく解説していきます!

処暑とはいつのこと?

2017年の処暑の日付

2017年の処暑は8月23日(水)です。

処暑とは、旧暦で毎年8月23日頃のことです。ただし、太陽の位置で毎年計算されて日時が決まるため、年によっては22日になることもあります

2017年以降の処暑の日付

2024年までの処暑は、以下のように日付が決まっています。

西暦 処暑
2017年 8月23日
2018年 8月23日
2019年 8月23日
2020年 8月23日
2021年 8月23日
2022年 8月23日
2023年 8月23日
2024年 8月22日

こうしてみると、2024日だけ8月22日となっていることにお気づきでしょうか。なぜ年によって日付がずれることがあるのでしょうか?

日付は太陽と地球の位置で決まる

日付がずれてしまう理由は、太陽と地球の位置を固定して日時をあわせて決めているからです。

1年に1回、地球と太陽が決まった位置関係になったタイミングのことを処暑と名付けているので、「8月23日は処暑の日にしよう」というように日付で決めているわけではありません。日付そのもので決まっている「節句」等とは全く考え方が違うのです。

日本のカレンダーって同じ日にいろんな行事や呼び方が満載で本当にややこしいですね。。

では、どのような位置関係がきまっているのでしょうか。下記の図をご覧ください。

これは太陽の周りを1年間かけて地球が1周回る様子を示している絵です。決まった角度の場所ごとに名前がついています。
処暑はいつなのかというと、春分を基準にして150度の位置にきたときの日時となります。

「でも、1年に1周ぴったりならずれないはずなんじゃ・・?!」と疑問に思うかと思いますが・・・そこで思い出してほしいのが「うるう年」。

1年という「時間」は、実は365日よりも6時間ほど多くあります。そのため、太陽を一周し元の位置に戻ってきたとき、カレンダーより6時間ほど遅れて戻ってきてしまうんです。これによって毎年処暑の時間や日付が変わり、うるう年で調整されてまたずれる、ということを繰り返しています。

年によって日付がずれていくのは、上記のような理由からです。そのため、2024年以降も処暑が8月22日になる年は定期的にあるのです。

処暑の意味と暦の考え方

処暑っていつ?という疑問は解決したでしょうか。でも、まだわからないのが「春分や秋分は聞いたことがあるけれど、処暑とか聞いたことのない読み方も難しい名前たちって一体なんなんなの?」ということかと思います。それらにもひとつひとつ意味があり、ここでは処暑の意味について触れていきたいと思います。

処暑とは旧暦の名称

処暑とは、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる暦の季節の名称のひとつです。毎年8月23日頃のことを旧暦で処暑と呼びます。では、二十四節気とは、一体どんな旧暦なのでしょうか??

二十四節気とは?

二十四節気とは、地球から見たときに太陽が1年かけて移動する通り道を基準として、1年を24等分し約15日ごとに区切ってつけた季節の名称を意味しています。先ほどの太陽の図をもう一度見てみましょう。

春分を起点に24等分された地球と太陽の位置関係の名前は、位置関係と同時に季節も表していたのです。これが二十四節気とよばれる旧暦の正体です。

24等分して1ヶ月の前半を【節(せつ)】、後半を【中(ちゅう)】とよび、それぞれの区切りとなる日に季節を表す名前がつけられています。上記の太陽の図を四季ごとにならべたのが下記の一覧表です。

二十四節気の処暑の期間

二十四節気では、「処暑」などの名称は特定の一日だけでなく【期間】としての意味もあります。

2017年の処暑の期間(=七月中)は8月23日から白露(はくろ)の前日の9月6日までの15日間になります。処暑の前は「立秋(りっしゅう)」、立秋があけて処暑をすぎると9月6日からは「白露」の季節がはじまります。

処暑の意味・季節・由来は?

処暑とは、暑さがやわらぎ止まるという意味です。

初秋の時期で、暑さもひと段落して涼しい風があたりを吹き渡り、ようやく過ごしやすくなる季節です。穀物も徐々に実り始めて収穫も目前になります。

山間部などでは早朝に露もかかりはじめ、秋の気配をにおわせます。この時期は台風が来やすいシーズンでもあります。処暑の時期は、1年でもっとも台風が来やすいのです。

暦便覧原文
江戸時代にこよみを記した書物【暦便覧(れきびんらん)】によると、処暑は
陽気とどまりて、初めて退(しりぞ)きやまんとすればなり
と記されており、暑さがおさまる季節であると説明されています。

二百十日(にひゃくとおか)・二百二十日(にひゃくはつか)

立春の日を基準に数えて210日目を二百十日、220日目を二百二十日といい、どちらも厄日と考えられています。どちらも処暑の期間中に該当します。

この時期は穀物なども実り始め、収穫に向けた大事な時期。しかし、台風襲来が多い時期でもあるため、台風によってせっかくの農作物が被害を受けてしまうことが多いため、昔の人は被害の多い日を目安とし、警戒を呼びかけていました。

「処暑の候」はいつからいつまで?

「処暑の候」(読み方:しょしょのそうろう)とは、8月23日を過ぎた残暑見舞いなどで時々使われることがある時候の挨拶です。「暑さも一旦やわらぎましたが、〜」というニュアンスを込めた秋の時候の挨拶です。

「処暑の候」を使える期間は、2017年の場合、8月23日日から9月6日までです。

ただ、最近は読み方も難しくあまりメジャーではない二十四節気の名称を使った時候の挨拶は使われる機会もまれです。「初秋の候」などの方が、相手もわかりやすいかもしれませんね。

処暑の七十二候(しちじゅうにこう)

七十二候(しちじゅうにこう)とは、二十四節気をさらに3つに分けた期間のことです。

15日を5日ずつの期間に分けて、それぞれ「初候(しょこう)・次候(じこう)・末候(まっこう)」と呼びます。

古代中国発祥の季節を表す方式のひとつで、各七十二候の名称は、気候の動きや動植物の変化をさらに具体的に知らせるような短文になっています。

処暑の七十二候は以下のように記されています。

処暑 初候 綿柎開(わたのはなしべひらく) 綿を包む萼(がく)が開く
次候 天地始粛(てんちはじめてさむし) ようやく暑さが鎮まる
末候 禾乃登(こくものすなわちみのる) 稲が実る

がくというのは綿のまわりの葉のような部分のことです。処暑の次候は現在でいう9月1日あたりで、ようやく暑さがおさまる時期とされています。最近は9月1日に暑さが和らぐことすらほぼないですので、昔の日本がちょっとうらやましいですね。

まとめ

処暑について、意味や期間などは理解できたでしょうか。調べてみると、季節の期間を表す意味もあったということなどに驚きますよね。

日常生活では意識する機会もほぼないので、読み方と時期くらいをなんとなく頭に入れておけば日常生活で困ることはまずありませんので、「へ〜そうなんだ〜」くらいに理解するご参考になれば幸いです。