2017年の立冬はいつ?立冬の意味・暦の考え方も解説【図解付】

旧暦の「立冬(りっとう)」という言葉の意味を正しく理解できていますか?立冬は「春分」「夏至」などと同じ暦(こよみ)の名称です。でも、「毎年日付が変わって今年はいつだかわからない」「そもそもなぜ日付が変わるの?」「立冬ってどんな意味?」といった質問に、しっかりと回答できる人の方が少ないのではないでしょうか。

今回は、立冬の日付・立秋の意味・暦の考え方などを、わかりやすく解説していきます。

立冬とはいつ?

2017年の立冬の日

2017年の立冬は、11月7日(火曜日)です。

立冬とは、旧暦で毎年11月7日頃のことです。ただし、太陽の位置で毎年計算されて日時が決まるため、年によっては8日になることもあります

2017年以降の立冬の日

2024年までの立冬は、以下のように日付が決まっています。

西暦 寒露
2017年 11月7日
2018年 11月7日
2019年 11月8日
2020年 11月7日
2021年 11月7日
2022年 11月7日
2023年 11月8日
2024年 11月7日

11月7日の年と8日の年があり、年によって変わるところがなぜか気になりますよね。なぜ年によって日付が異なっているのか??その理由をみていきましょう。

日付は太陽と地球の位置で決まる

日付がずれてしまう理由は、太陽と地球の位置を固定して日時をあわせて決めているからです。

1年に1回、地球と太陽が決まった位置関係になったタイミングのことを立冬と名付けているので、「11月7日は立冬の日」というように、日付で決めているわけではありません。日付そのもので決まっている「節句」等とは全く考え方が違うのです。

では、どのような位置関係がきまっているのでしょうか。下記の図をご覧ください。

これは太陽の周りを1年間かけて地球が1周回る様子を示しているいる図です。決まった角度の場所ごとに名前がついています。
立冬の位置は、春分を基準にして225度の位置となります。

「でも、1周まわって戻って来る時間は1年なんだから、同じことじゃないの?日付がずれる理由になってない・・」
と思うかもしれませんが、「うるう年」を思い出してみましょう。

1年という「時間」は、実は365日よりも6時間ほど多くあります。そのため、太陽を一周し元の位置に戻ってきたとき、カレンダーより6時間ほど遅れて戻ってきてしまうんです。これにより、毎年天文学的な立冬の時間は毎年ずれていき、それが数年分積み重なって日付もかわります。そして、4年に一度のうるう年で調整されてまた戻る、ということを繰り返しています。

年によって日付が違うことがあるのは、上記のような理由です。そのため、2024年以降も立冬の日は11月7日と8日をいったりきたりを繰り返していきます。

立冬の意味と暦の考え方

立冬の日がどうやって決まるか、ということはなんとなく理解できたでしょうか。でも、「立冬のことば自体の意味ってなんなんだろう?」という疑問が残りますよね。そもそも立冬がなんなのか、どんな意味なのかを詳しくみてみましょう。

立冬とは旧暦の名称

立冬とは、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる暦の季節の名称のひとつです。
毎年11月7日頃の旧暦を立冬と呼び、この日から旧暦の冬がはじまります。

二十四節気とは?

二十四節気とは、地球から見たときに太陽が1年かけて1周する円を基準として、1年を24等分し約15日ごとに区切ってつけた季節の名称を意味しています。

先ほどの太陽の図をもう一度見てみましょう。

春分を起点に24等分された地球と太陽の位置関係の名前は、位置関係と同時に季節を表していたのです。これが二十四節気とよばれる旧暦の正体です。

24等分して前半を【節(せつ)】、後半を【中(ちゅう)】とよび、それぞれの期間の区切りとなる日に名称ついています。

下記の表は、二十四節気を四季ごとにならべたのものです。立冬は、赤枠の部分となります。

立冬の期間

2017年の立冬の期間は11月7日から小雪(しょうせつ)の前日の11月21日までの15日間になります。

二十四節気の名称は、特定の一日だけでなく【期間】としての意味もあります

立冬の前は「霜降(そうこう)」、霜降があけて立冬をすぎると、11月22日からは「小雪(しょうせつ)」の季節がはじまります。

立冬の意味・季節・由来

立冬とは、冬の始まりのことを意味しています

「立」がつくと新しい季節になるという意味があり、立春・立夏・立秋と同様、四季の節目の意味があります。(これら4つを「四立(しりゅう)」といいます。)俳句などの季語には、「冬立つ」「冬入る」などを使用します。

旧暦の四季で「冬」の季節に入る始まりの二十四節気で、冬の気配が感じられるようになる時期です。朝晩は冷え込み、日中の日差しも強さがゆるんできます。木枯らし一号や初雪の知らせもこのころから耳にするようになるでしょう。

だんだんと日も短くなり、夕焼けの空が澄んで冬の空となっていく季節です。

暦便覧原文
立冬は、江戸時代にこよみを記した書物【暦便覧(れきびんらん)】に
「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也
と記され、「冬の気配がしはじめて、本格的に寒くなってくる」と説明されています。

立冬の食べ物

立冬に食べる習慣のある食べ物は、特定のものはありません。かぼちゃはよく言われますが、かぼちゃは冬至で食べるとされているものです。

暖かいお味噌汁やお鍋など、季節にあったものをいただくようにしましょう。

「立冬の候」はいつからいつまで?

「立冬の候」を使える期間は、立冬の期間中(2017年の場合11月7日から11月21日まで)です

立冬の候(読み方:りっとうのこ)とは、冬のはじまりに使われる時候の挨拶です。「冬がやってきましたが」という意味です。

ただ、昔の気候と今の気候の時期は若干ズレがあります。11月初旬にまだそこまで寒さがなく、冬とは言い難いときは「晩秋の候」(読み方:ばんしゅうのこう)などを代わりに使うとよいでしょう。

立冬の七十二候

実は、二十四節気をさらに細かい期間に分けた呼び方もあるんです。日本の旧暦の攻略は一筋縄ではいきませんね。。この際なので、とことん見ていきましょう。

七十二候とは?

七十二候(しちじゅうにこう)とは、二十四節気をさらに3つに分けた期間のことです。古代中国で考案され日本に伝わったもので、二十四節気よりさらにこまかく季節を表している名称です。

15日を5日間ずつの期間に分けて、それぞれ「初候(しょこう)・次候(じこう)・末候(まっこう)」と呼びます。

各七十二候の名称は、気候の動きや動植物の変化を具体的に知らせるような短文になっています。日本に伝わってからは、日本の季節に合うように変更も加えられており、それぞれ下記のような名称がつけられています。

立冬の七十二候の名称と意味

立冬の15日間のうち5日間ずつ、それぞれの期間に名前と意味がついています。

名称 意味
初候 山茶始開(つばきはじめてひらく) 山茶花(さざんか)が咲き始める
次候 地始凍(ちはじめてこおる) 大地が凍り始める
末候 金盞香(きんせんかさく) 水仙の花が咲く

立冬のシーズンの花であるさざんかが咲きはじめ、大地凍り始めるなどより具体的な情景を表現しています。寒くなってきた様子がよりリアルに伝わってきますね。

まとめ

立冬について、読み方・意味・期間などは理解できたでしょうか。背景には二十四節気・七十二候という旧暦の考え方があったんですね。日本の文化は本当にどこまでも奥深いです。

普段意識しない暦ではありますが、せっかく読んでいただいたので、カレンダーで立冬の文字を見たときにはナデシコで見たなと思えるよう頭の片隅に記憶しておいてくださいね^^