2017年の寒露はいつ?寒露の意味・暦の考え方も解説【図解付】

旧暦の「寒露(かんろ)」という言葉の意味を知っていますか?寒露は「春分」「夏至」などと同じ暦(こよみ)の名称です。しかし、「寒露」は読み方も馴染みがなく、日常生活ではほとんど聞かない言葉だと思います。

寒露とはいつのことで、どんな意味をあらわす言葉なのでしょうか?暦の考え方などもあわせて、わかりやすく解説していきたいと思います。

寒露とはいつ?

2017年の寒露

2017年の寒露は10月8日(日曜日)です。

寒露とは、旧暦で毎年10月8日頃のことです。ただし、太陽の位置で毎年計算されて日時が決まるため、年によっては9日になることもあります

過去と2017年以降の寒露の日付

2024年までの寒露の日付は、以下のように日付が決まっています。

西暦 寒露 西暦 寒露
2009年 10月8日 2017年 10月8日
2010年 10月8日 2018年 10月8日
2011年 10月9日 2019年 10月8日
2012年 10月8日 2020年 10月8日
2013年 10月8日 2021年 10月8日
2014年 10月8日 2022年 10月8日
2015年 10月8日 2023年 10月8日
2016年 10月8日 2024年 10月8日

よく見てみると、すべて10月8日かと思いきや、ひとつだけ2011年が10月9日になっています。タイプミス・・!?
いえ、たしかに2011年の寒露は10月9日なのです。

では、なぜ年によって日付がずれているのでしょうか??その理由をみていきましょう。

日付は太陽と地球の位置で決まる

日付がずれてしまう理由は、太陽と地球の位置を固定して日時をあわせて決めているからです。

1年に1回、地球と太陽が決まった位置関係になったタイミングのことを寒露と名付けているので、「10月8日は寒露の日にしよう」というように、日付で決めているわけではありません。日付そのもので決まっている「節句」等とは全く考え方が違うのです。

では、どのような位置関係がきまっているのでしょうか。下記の図をご覧ください。

これは太陽の周りを1年間かけて地球が1周回る様子を示しているいる図です。決まった角度の場所ごとに名前がついています。
寒露の位置は、春分を基準にして195度の位置の日時となります。

「でも、1周まわって戻って来る時間は1年なんだから、同じことじゃないの?日付がずれる理由になってない・・」
と思うかもしれませんが、「うるう年」を思い出してみましょう。

1年という「時間」は、実は365日よりも6時間ほど多くあります。そのため、太陽を一周し元の位置に戻ってきたとき、カレンダーより6時間ほど遅れて戻ってきてしまうんです。これによって毎年天文学的な寒露の時間は毎年ずれていて、それが数年分積み重なって日付もかわり、うるう年で調整されてまた戻る、ということを繰り返しています。

年によって日付が違うことがあるのは、上記のような理由からです。そのため、2024年以降も寒露が10月9日になる年は定期的にあるのです。

寒露の意味と暦の考え方

寒露の日がどうやって決まるかという疑問が解決すると、「寒露自体の意味ってなに?」という疑問が残ります。そもそも寒露がなんなのか、どんな意味なのか詳しくみてみましょう。

寒露とは旧暦の名称

寒露とは、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる暦の季節の名称のひとつです。毎年10月8日頃のことを旧暦で寒露と呼びます。

二十四節気とは?

二十四節気とは、地球から見たときに太陽が1年かけて1周する円を基準として、1年を24等分し約15日ごとに区切ってつけた季節の名称を意味しています。

先ほどの太陽の図をもう一度見てみましょう。

春分を起点に24等分された地球と太陽の位置関係の名前は、位置関係と同時に季節を表していたのです。これが二十四節気とよばれる旧暦の正体です。

24等分して前半を【節(せつ)】、後半を【中(ちゅう)】とよび、それぞれの期間の区切りとなる日に名称ついています。上記の太陽の図を四季ごとにならべたのが下記の一覧表で、寒露は赤枠の部分となります。

寒露の期間

2017年の寒露の期間は10月8日から霜降(そうこう)の前日の10月22日までの15日間になります。寒露の前は「秋分」、秋分があけて寒露をすぎると10月23日からは「霜降」の季節がはじまります。

二十四節気では、「寒露」などの名称は特定の一日だけでなく【期間】としての意味もあります。

寒露の意味・季節・由来

寒露とは、「草花に冷たい露(つゆ)が宿る」という意味です。露が冷え込んできた空気と接し、霜へと変わる目前の時期をあらわしています。短歌や俳句にも多数使われている季語のひとつです。

秋の長雨などの季節の変わりめの天候を経て、ひとつ前の秋分を境に夜が長くなり、本格的に秋が深まってくる季節です。朝晩は寒さも感じられるようになります。空気が澄んで秋晴れの日が多く、月も綺麗に見られる時期です。

東日本の地域ではもみじも紅葉がはじまり、山が色づきはじめます。農作物も各地で収穫期となり、農家にとっては忙しくなる季節です。

暦便覧原文
寒露は、江戸時代にこよみを記した書物【暦便覧(れきびんらん)】に
「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也
と記され、「露が冷気によって凍りそうになるころ」と説明されています。

「寒露の候」はいつからいつまで?

「寒露の候」を使える期間は、2017年の場合10月8日から10月22日までです

寒露の候(読み方:かんろのこ)とは、10月8日頃の季節に使われることがある時候の挨拶です。「草花に宿る露も冷たくなってくる季節になりました。」とう意味の秋の時候の挨拶です。

ただ、昔の気候と今の気候は若干ズレがあります。まだそこまで寒くなく、晴れた天気が続くときは「秋晴の候」「清秋の候」などを代わりに使うとよいでしょう。

寒露の七十二候

七十二候(しちじゅうにこう)とは?

七十二候とは、二十四節気をさらに3つに分けた期間のことです。古代中国で考案され日本に伝わったもので、二十四節気よりさらにこまかく季節を表している名称です。

15日を5日間ずつの期間に分けて、それぞれ「初候(しょこう)・次候(じこう)・末候(まっこう)」と呼びます。

各七十二候の名称は、気候の動きや動植物の変化を具体的に知らせるような短文になっています。日本に伝わってからは、日本の季節に合うように変更も加えられており、それぞれ下記のような名称がつけられています。

寒露の七十二候の名称と意味

寒露の15日間のうち5日間ずつ、それぞれの期間に名前と意味がついています。

名称 意味
初候 鴻雁来(こうがんきたる) 雁(がん)が飛来し始める
次候 菊花開(きくのはなひらく) 菊の花が咲く
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり) 蟋蟀が戸の辺りで鳴く

雁とはカモメの一種で、冬にみられる鳥です。菊の花がひらき、きりぎりすが鳴く情景を考えると、季節はすっかり秋から冬ということが伝わってきますね。

まとめ

寒露について、読み方・意味・期間などは理解できたでしょうか。背景には二十四節気という旧暦の考え方があったんですね。

めったに使わない言葉ではありますが、これを機に少しカレンダーを見たら少し思い出してみてくださいね!