何かとご馳走が続き胃に負担の大きな年末年始ですから麺類はありがたいものの、なぜそういったルールが出来たのでしょう。
ここでは「年明けうどん」について紹介しています。
目次
年明けうどんの発祥は香川県?大会もあるって本当?カップ麺でも販売している?
ある一つの県より少しずつ広まっていこうとしている文化だからです。その県とは、うどんと言えばの香川県です。
日本一面積の小さな香川県内にはなんと、うどん屋の数が700軒はあると言われています。新築や改装したおうちの初風呂では、年長者より順番に入浴しつつお風呂の中でうどんを頂く習慣がある程。
生活の中にうどんが組み込まれているわけです。ですから年始だってうどん、「さぬきうどん振興協議会」によって2008年に商標登録され全国に広めようと活動がおこなわれています。
お祭りや年中行事などハレの日にはうどんが当たり前だった香川県人ですから、年始だけでなく年末だって当たり前の習慣だったのかもしれません。
年末は蕎麦勢力がとにかく強いですが、年明けうどんはぜひとも広まってくれると良いですね。
年明けうどんの発祥の香川県には大会もある?
年が明けてではなく12月開催ですが、香川県では「全国年明けうどん大会inさぬき」が毎年行われており、全国のご当地うどんの食べ比べをして大いに盛り上がっています。
そうめんと違って茹で時間も長い、うどん作りは面倒だという方もいるでしょう。それならお店に出かけて行っても、香川では年明けうどん提供店がどんどん増えて行っています。
お馴染みのお店の年明けの時期だからこその限定うどんの食べ歩き、なんて言うのも面白いかもしれません。
うどんのカップ麺でも年明けうどんがある?
これならお湯を入れるだけと簡単だし、具材の準備も不要です。
おうちでも簡単に年明けうどんの味が楽しめそうです。 胃腸だけでなく身体も一年の疲れが溜まっています。
寒さも厳しくなり、風邪もひきやすい時期ですから無理せず自分たちなりのペースで年明けうどんを楽しみましょう。
年明けうどんの意味由来は?縁起物?
同じ長いもの同士、縁起は良さそうに見えますよね。事実、太く長いうどんは昔から健康と長寿を願い食べていた物です。
また「さぬきうどん振興協議会」の「年明けうどん」普及目的にしても「年明けに縁起を担いで食べるうどん」として提唱しています。
年明けうどんの由来としては、香川県の「さぬきうどん振興協議会」による普及運動であり、最近では香川県以外の県にも広がっていますね。
そして、「年明けうどん」を食べる意味としては年明けに「縁起を担いで食べる」事や健康や長寿を願う事があります。
また蕎麦と違い、色が白なのも縁起が良いとされていますよ!
年明けうどんの定義は?真っ白なうどんに赤い具を入れる?
香川のうどん屋の年明けうどんも皆、この決まりに従って提供されています。
赤色ならば何でもOK、梅干しやトマト・紅ショウガに赤いかまぼこなどがありますね。おせちで使用した金時人参やローストビーフ・明太子やいくら・エビを乗せれば華やかで、正にお正月に食べるうどんにふさわしいものとなるでしょう。
パプリカの天ぷら、かにかま・お餅に団子と赤いものって色々あります。紅白と言うように赤は縁起がいい、梅干し乗せだと更に身体にも優しそうです。
真っ白なうどんに赤は映えるし、ぜひそれぞれのお宅の年明けうどんを作ってみましょう。お店のうどんだって年明けうどんと名前は同じでも載っている具材は全くの別物、オリジナリティあふれる年明けうどんのはしごをするのも楽しいかもしれません。
紅白の色がめでたいその見た目は、お正月1日におせちの脇に置いても遜色なしです。うどんなんていつも食べるものって思っていても、赤を添えることでハレのお料理となるのです。
【いつからいつまで?】年明けうどんはいつ食べる?
年明けうどんですから、年が明けたら・つまり元旦1月1日から食べる物になりますが、いつまで?となるとそれは1月15日までになります。
なんとなく15日までってわけではなく、「年明けうどん」の定義があり1月1日から1月15日までの間に食べると決まっているのです。
必ず守れ!ってわけではなく、あくまでも目安でも構わないでしょうが、15日までに食べる事をおすすめします。
風邪をひいたり、体調を崩した時の定番となるうどんはそれだけ胃腸に優しいからこそです。温かいうどんを食べれば、心も身体もあったまります。年明けうどんという言葉をご存じなくても、1月1日からご馳走が続いた後は七草と同様にうどんの日として「年明けうどん」を作ったり、食べにいくのはどうでしょうか。
これからはぜひ1月15日までに年明けうどんという行事として、楽しんでみてはいかがでしょう。弱った胃腸を優しい食べ物で調整しましょう。
まとめ
年越し蕎麦に年明けうどん、どちらも定番とすると良いかもしれませんね。
手軽に頂ける麺類ですが、赤を添えることで一気に紅白のおめでたい姿となります。年明けうどんを広めようと香川の皆さん頑張っているようですから、いつかはどちらも当たり前となる事を期待しております。