初盆(新盆)のときなどに、僧侶招いてお経をあげてもらうことを「棚経(たなぎょう)」といいます。棚経はお盆法要のメインイベントでもあります。
特に初盆で家族や親戚や親しい人などを招いて法要を行う際、どのような準備をしていくべきなのでしょうか。
はじめて手配するとき・はじめて参加するときにはともにどうしていいか悩んでしまいますよね。その際、法要を主催するときと参加するときにチェックするポイントをそれぞれご紹介します。
目次
遺族の準備で気をつけたいこと7つ
1. 法要の場所の予約・お寺への連絡は早めに
お盆法要の場所の予約とお寺への連絡は、少なくとも1ヶ月以上前に行いましょう。
法要をする場所は、自宅・お寺・葬儀会館・ホールなどの候補からどこで行うかを決め、場所を決めたらお寺へ連絡します。
特に初盆の場合には、できるだけ早い時期に、いつも先祖代々のお墓のお世話になっているお寺へ連絡して予約を入れます。特にそのようなお寺がない場合は、お葬式でお世話になったお寺などに依頼してみましょう。
2. お坊さんへのお布施の相場と渡し方
お坊さんへのお布施の相場は
- 新盆・初盆:30,000円~50,000円前後
- 普段のお盆:5,000円~20,000円前後
が目安となっています。
御布施を入れる封筒は、市販の白い封筒で大丈夫です。表書きには、薄墨ではなく濃い墨で表書きと名前を書きましょう。表書きの「御布施」とは書いても書かなくても大丈夫です。
御布施は、小さなおぼんに載せた状態で僧侶にお渡しします。直に手渡しや床に置いて渡してはいけません。おぼんがない場合は、ふくさの上にお布施をのせてお渡しします。
3. 御膳料と御車代を別で準備する
「御布施」「御車代」「御膳料」は、それぞれ別の封筒に入れて準備します。
「御膳料(おぜんりょう)」とは、僧侶が法要後に会食に参加しない場合にお渡しするお礼のことです。法要後の会食に参加する場合は渡す必要はありませんが、参加しない場合渡さなければならないため、どちらでも対応できるよう準備をしておきます。また、御布施とは別に交通費として「御車代」とお渡しします。
4. 返礼品の手配をする
返礼品とは、法要に列席して頂いた方に対するお礼です。
返礼品は生活消耗品や食品など、実用的なものをお礼とするのが一般的です。返礼品には熨斗(のし)紙をつけ、黒白もしくは双銀の結び切りの水引のものを使います。熨斗紙の表書きは「粗供養」「志」が一般的です。
遠くから来ている人もいる場合は、かさばるものは避けましょう。カタログギフトの利用も普及してきており、返礼品は2,000円~5,000円の範囲内で用意するのが通例です。
5. 初盆の法要は招待状を送る
初盆(新盆)の場合は、親族の他にも親しかった友人などにも参列してもらうのが通例です。葬儀のときに記帳してもらった名簿を基に、案内状を送付します。会社関係などの大規模なお盆の法要では、往復はがきか返信用はがきを封筒に入れたものを案内状として送付します。
初盆(新盆)以外は親族だけでの実施になります。
親族のみで行う場合は招待状は不要で、電話連絡のみでも可能です。
6. 法要後の会食の手配をする
法要のあとには参列してくださった方へ会食の場を用意します。会食を用意しない場合は、折詰のお弁当と日本酒の小瓶を返礼品と共に参列者へ渡すことがマナーです。
料理の手配もしくは準備をします。基本的な和食中心のメニューで、お祝いのイメージがある伊勢海老・鯛などは避けましょう。予約の際にお盆の法事である旨を伝えてみましょう。
会食の場所まで準備してある会場も多いため、とくに大勢が集まる初盆(新盆)の場合は、会食がセットになっているような場所を探すと良いですね。
まとめ
はじめての初盆の法要のばあいなど、わからないことだらけで戸惑うことも多いですが、そんな時は身近な頼れる人に頼ることも大切です。経験豊富な方や葬儀会館の方などに積極的にアドバイスしてもらいましょう!