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盆踊りの歴史にとんでもない事実が…!盆踊りの本当の意味や起源

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お盆の終わりの時期に各地で開催されている盆踊りは、地域の一大イベントであると同時に、私たちの生活に根付く夏の風物詩となっています。

大和
大和

盆踊りは、やぐらを中心として円を描くようにぐるぐると回りながら民謡に合わせて踊るものであるということはみなさんもご存知だと思います。

そんなお祭りや楽しいイメージの強い盆踊りですが、その由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。盆踊りの起源を紐解いてみると、実はとんでもない事実が浮かび上がってくるんです。

今回は、盆踊りの本当の意味や起源について、知られざる事実に迫っていきます!

1. 盆踊りの意味は?

盆踊りはただ楽しく踊る行事としてではなく、その背景の2つの意味とともに伝承されてきました。

1-1 お盆にお迎えした先祖の魂を送り出す

8月13日から16日のお盆の期間中、あの世のご先祖の霊が現世に帰ってきて共に過ごすといわれており、そのご先祖の霊をお迎えするためにお墓まいり、お供えもの、迎え火送り火など様々な供養やおもてなしの行事をするのが習わしです。

盆踊りもその習わしの一つの行事に含まれています。

盆踊りは、お盆に帰ってきていたご先祖の霊を送り出すための先祖や死者を供養するための踊りとして受け継がれてきた行事なのです。

そのため、盆踊りは8月15日の夜から盆の明けの16日の朝まで夜通しで踊るのが通例でした。

16日にはご先祖の霊はあの世へ帰っていってしまいますので、15日の夜から16日はご先祖の霊と共に過ごす最後の一夜ということで、盛大におもてなしを行うという意味が込められていたんですね。

1-2 月明かりの下で人々が交流を深める

踊りには盆の伝統行事として以外にも、娯楽的な要素もあります。

自治体などが主催する地域ごとのお祭りとして開催されることが多いため、縁日やお祭りなども同時に行うことで地域の人々の結びつきを深めたり、帰省した人たちの久々の再会の場となったり、さらには男女の出会いの場としての要素もありました。

2. 盆踊りの起源とその歴史

では、このような意味を込められるようになった歴史的背景を見てみましょう。盆踊りの起源には、誰も教えてくれないとんでもない歴史も隠されていました。

2-1 盆踊りの起源と由来

盆踊りの由来は、平安時代にさかのぼります。

僧侶の「空也(くうや)」という人が、人々に覚えてもらおうと工夫してリズミカルに歌うように念仏を唱え始め、その念仏にあわせて踊りも踊るようになりました。それが「念仏踊り」と名付けられ、人々に広く知れ渡りました。

その念仏踊りはやがて念仏を唱える人と踊る人に分かれていき、それを「踊り念仏」と呼ばれ広がっていきました。その踊り念仏がは先祖の魂を供養するお盆の行事と結びつき、現在の「盆踊り」となったという歴史があります。

鎌倉時代になると、盆踊りは仏教行事としての意味合いより民族芸能としての認識が高くなり、娯楽的な要素を色濃く伝わっていきました。

2-2 盆踊りは現代でいう集団合コン!?

さらに、江戸時代には、盆踊りは地域の人々の交流や男女の出会いの場となっていきます。

江戸時代に多くの男女が一斉にあつまり一緒に楽しむような場は極めて少なく、盆踊りは数少ない男女の出会いのチャンスの場でした。いわば現代でいう集団合コンかお見合いパーティーみたいなものです

旧暦の7月15日、つまり盆踊りの開催される夜はいつも満月でした。月の引力の影響で男女の気分も高まり、男女が性的に乱れて問題を起こすことが増え、警察に取り締まられるほどだったのだとか。

昔の人も、合コンのお持ち帰りの感覚みたいなものがあったということなのかもしれません。

2-3 一時衰退するも再度復活

そんな問題が多かった盆踊りを、明治時代には「風紀を乱す」との理由によって取り締まりが行われ、盆踊りは一時衰退します。

しかし、大正時代末期には再び復活し、再び日本の各地域で開催されるようになります。そしてそれが現在も受け継がれているというわけです。

盆踊りの歌の歌詞にははかなさや切なさなどの色恋めいた表現が多くあり、男女の出会いの場として踊られてきたという歴史的背景にも納得です。

3. まとめ

盆踊りには、先祖の供養と人と人が親睦を深めるという2つの意味があります。

盆踊りは男女の出会いの場としての娯楽行事として栄えてきたという背景があり、江戸時代の人たちにとっては合コン代わりだったというびっくりな歴史もあります。

歴史的背景はともあれ、私たちに夏の終わりの叙情的な一夜を感じされてくれる盆踊り。先祖供養の気持ちと、年に一度の地域の人との交流の場として大切に守っていきましょう。

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