1月1日になれば当然のようにお正月がやってくると思いますが、お正月のことを考えたことがありますか?
お正月の起源や風習など、お正月にまつわるあれこれを学びましょう。
目次
【2024年】お正月の期間はいつからいつまで?現在と昔で違う?
1月1日から3日までを「三が日」と呼び、官公庁や多くの企業が正月休みを取ります。
お正月と一緒に耳にする「松の内」とは、年神様がより処にする松を飾っておく期間のことで、関東地方では1月1日から7日、関西地方は1月1日から15日にあたります。
また1月20日は「二十日正月」または「骨正月」と呼ばれています。この日は正月料理用に用意した塩鰤や新巻鮭を骨になるまで食べきり、お正月を締めくくる日とされています。
ちなみに、旧暦を使っていた明治5年(1872年)までは年が明けて最初の月を睦月と呼んでいましたが、正月もこの月の別名として使われていました。
つまり、昔は正月が1月全体のことを表していたのです。現在では1月1日から1月7日が一般的ですのでちょっと驚きではないでしょうか。
睦月については別記事で紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
お正月に飾る「しめ縄飾り」を飾る日と取る日は?
しめ飾りを飾るのは12月28日から30日の間が一般的です。
28日は「八」が末広がりの意味を持つことから、この日に飾るのと縁起が良いとされています。29日は「二重苦」「苦餅(苦持ち)」「苦松(苦待つ)」という語呂合わせから縁起が悪いとされ、しめ縄飾りを飾らない方が良いとされています。
ただし、29日を「ふく」とも読めることから、福を呼ぶ日としてしめ縄飾りを飾る地域もあります。30日はよし悪しがない日です。31日は葬儀と同じく、「一夜飾り」になるので避ける習わしがあります。
一般的には松の内とされる1月7日まで飾り、外すのは1月8日以降になりますが、地域によって異なります。
北海道は1月7日の日没後まで飾るのが一般的です。関東地方は1月7日の朝まで飾り、午後から外します。関西・四国地方は1月14日の夜か15日まで飾り、その後に外します。
九州・沖縄地方は地域によって松の内の期間が1月7日まで、1月8日まで、1月10日まで、1月15日までと異なるため、しめ縄飾りを外す日も地域によってさまざまです。
しめ縄飾りについての詳細は別記事でも紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
お正月の買い出しはいつ?食材によって計画的に買うのがベスト?
まずは買わなければならないものをリストアップします。年末はクリスマス、お正月と大きなイベントが2つもあり、スーパーマーケットでは商品の入れ替えがとても早いです。
年末に向かって食材の価格は高騰する傾向があるため、黒豆や乾物、調味料、冷凍できるものはクリスマス前に購入しておくとお財布にも優しいです。
しめ縄飾りは12月28日か30日に飾ると縁起が良いとされていますので、その前に購入しておきましょう。12月28日前後には、比較的保存が効く根菜類やお餅などを、12月30日には鮮度が大切な生鮮食品やお花などを購入するのがベターですね!
インターネットで購入する際は、12月半ばまでには注文を済ませるのが良いでしょう。半ば以降は注文の締め切りを行う店もあります。
通常よりも購入するものがたくさんあると思います。一度に購入するのは大変ですので、計画的に数回に分けて購入しておくと、年末に焦らずに済み気持ちもずいぶん楽になると思います。
お正月のお墓参りはいつ行くの?「ついで参り」じゃなければいつでも可能?
お墓参りは春秋のお彼岸や夏のお盆にするものというイメージがありますが、お墓参りに行く時期も気になるところです。
仏事は宗派や地域によって考え方が異なりますが、仏教の考え方としては、特にお墓参りを避けるべき日というのは決まっていません。お墓はご先祖様が眠る場所です。お正月には遠くに住む家族や親戚が集まれる機会です。みんながそろってお墓参りすれば、きっとご先祖様も喜ぶのではないでしょうか。
ただし、お墓参りをするのであれば、その日は他に予定を入れないように注意する必要があります。
他の予定と一緒にお墓参りをすることを「ついで参り」と呼び、ご先祖様に対してとても失礼なことにあたってしまいますからね!
そもそもお正月っていつから始まったの?起源は?
お正月をお祝いするようになったのは、6世紀半ばの仏教伝来よりも前、日本に最も古くからある行事と考えられていますが、正確な起源は解明されていません。
仏教伝来前のお正月には、先祖に感謝し先祖の霊を祀るという習慣があったようです。しかし、仏教の教えが日本に広まると、お盆やお彼岸が先祖の霊を祀る仏教的な日になり、お正月は五穀を守る年神様を迎える、その年の豊作を祈るという意味合いが強くなりました。
今では新年のあいさつの定番になっている「明けましておめでとうございます」という言葉。実は、年神様をお迎えする祝詞だと言われています。
【2024年】アジアのお正月はそれぞれいつ?韓国・中国・台湾のお正月はいつなの?
日本は新暦でお正月をお祝いしますが、韓国や中国、台湾は陰暦でお正月を祝います。
毎年、旧正月の日は変わりますが、1月下旬から2月中旬頃にあたります。
2024年の韓国の正月
韓国では「セへ ボク マニ パドゥセヨ」と言い、新年に福をたくさん受け取ってくださいという意味になります。
2024年の中国の正月
中国国外に住んでいる中国人にとっても大切な祝日となっています。
中国での新年の挨拶は「新年快楽」と言い、新年おめでとうという意味になります。
2024年の台湾の正月
韓国、中国、台湾でも旧正月中は家族が集まり、新年を祝います。それぞれの国の新年のあいさつを紹介します。
台湾でも新年の挨拶は中国同様「新年快楽」と言い、新年おめでとうという意味になります。
まとめ
お正月のことを詳しく調べると、知らないことがたくさんあります。
当たり前だと思っていた風習にも意味があり、古くから伝わっているものだと知ると大切にしていきたいという気持ちになります。新年を迎えると気持ちも改まります。
よい1年になるように、正月準備はしっかりと計画的にしておきたいですね。