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五月雨の読み方や意味は?いつ頃?五月雨式や五月雨使う俳句やビジネス文の意味も!

五月雨の意味由来
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日本の年間降水量は世界平均の約2倍と言われ、特に梅雨の時期には日本全国で雨がよく降ります。そのため日本語には「春雨」、「緑雨」、「霧雨」、「小雨」、「大雨」、「豪雨」など雨の様子や雨量に応じた言葉が数多くあります。

梅雨を表す言葉も同様に多くあり、そのひとつが「五月雨」です。

大和
大和

どのような意味や使い方があるのか学んでみましょう。

五月雨の読み方・意味は?いつ頃になるの?

「五月雨」の読み方は「さみだれ」です。(さつきあめと呼び地域も一部あるようです)

梅雨の異称で旧暦の5月に降る雨のことを表していました。

旧暦の5月は、現在の5月下旬から7月上旬ごろに相当し、まさに梅雨の時期の雨になります。

「さみだれ」の「さ」は5月の和風月名の「皐(さつき)」、「みだれ」は雨が降るという意味の「水垂る(みだる)」の名詞形「水垂れ」が由来と言われています。

ちなみに和風月名の1つである皐月(さつき)については別記事でも紹介しているので合わせてご覧ください。

梅雨になるまでは五月雨の言葉が一般的だった?

梅雨という呼称は江戸時代以降に広まったもので、それ以前は五月雨が一般的でした。ちなみに五月雨の読み方は「さつきあめ」も正しいとされています。

また、五月雨という言葉は昔からことわざにも使われています。「五月雨は金も溶かす」は、梅雨の長雨はなかなか収まらず鬱陶しいという意味です。似たような意味を持つ「五月雨は腹の中まで腐らせる」ということわざもあります。

大和
大和

どちらにしても五月雨は良いイメージでは捉えられていないのがわかりますね。

有名な「五月雨」を使った俳句やビジネス文は?

「五月雨」を使用した俳句やビジネス文にも有名どころがあります。
大和
大和

以下「五月雨」を使用した有名な俳句やビジネス文です。さらに意味などについても紹介しています。

「五月雨をあつめて早し最上川」の意味は?いつ?場所は?

「五月雨をあつめて早し最上川」は松尾芭蕉が詠んだ俳句で、芭蕉が記した『奥の細道』に掲載されていることで知られています。

芭蕉の旅の同伴者であった門人の河合曽良が記した『奥の細道随行日記』によると、この句が詠まれたのは1689年5月29日から30日。

山形県の大石田に滞在中に開いた句会で、四吟歌仙の発句として作ったものとされています。

しかし当初は「五月雨を集めて涼し最上川」と詠み、涼しい風を運んでくる最上川の豊かさや優しさを俳句で表現しました。その数日後、6月3日に芭蕉は最上川の川下りを体験。

梅雨で増水した最上川の激流を肌で感じたことで「涼し」を「早し」に推敲し、最上川の豪壮さや激しさを表したと言われています。

「五月雨を集めて早し最上川」の句の意味は、「降り続く五月雨を一つに集めたように、何とまあ最上川の流れの早くすさまじいことよ」と、いうことになります。

大和
大和

ちなみに「五月雨」夏の季語として使われています。

「五月雨式に失礼いたします」の意味は?言い換えると?

「五月雨式に失礼いたします」はビジネスメールなどで使われることが多い慣用句。

会話や報告などがパラパラと途切れたり、メールで一度に要件を伝えきれず追伸を重ねてしまったりなど、断続的になって申し訳ありませんという意味が込められています。

先に記したように、五月雨は梅雨を意味する言葉のため、梅雨の長雨のように断続的な様子を表しています。

「五月雨式に失礼いたします」を言い換えると、「度々になり失礼だとは思いますが」、「重ね重ね申し訳ございません」などが挙げられます。

大和
大和

このような意味をもつ慣用句ため、仕事をする上でできれば使いたくない言葉です。相手の手を煩わせないように抜かりなくチェックを重ね、スマートなやり取りを心掛けたいですね。

「五月雨式に申し訳ございません」の意味は?言い換えると?

「五月雨式に申し訳ございません」もビジネスで使われることが多い慣用句。

一度にまとめず何回にも分けて、お手間をとらせてしまって申し訳ございません、終わりの見えないような状態でダラダラと続けてしまって申し訳ございませんといった意味があります。

先ほどの「五月雨式に失礼いたします」はメール送信でよく使われるのに対し、「五月雨式に申し訳ございません」は、納品時など行動に対しても使われます。

言い換えるとすれば「何度もご連絡してしまい申し訳ございません」、「立て続けに恐れ入ります」などの表現が相当します。

大和
大和

基本的にあまり好ましくない状況時に使われる言い回しですので、使うような状況を作らないように気を付けたいですね。

五月雨式とは何?意味は?

「五月雨式」という言葉は、梅雨を表す五月雨に大いに関係があります。

断続的に長く続く雨の様子から、物事を一気に行い終えるのではなく、何度も何度もだらだらと続くという意味に転じました。

ポジティブな言葉ではなく、ネガティブなニュアンスを含んだ言葉として使われています。

ポジティブな意味で使われる事も?

ネガティブなニュアンスを含んだ言葉として使われる事が多い「五月雨式」。

しかし、まれな例としてポジティブに使われることもあります。

例えば「庭に色々な種類の花を植え、五月雨式に楽しめるようにしています」と言った場合には、時期をずらして次々にという肯定的な意味合いで使われます。

大和
大和

これからはポジティブな感じに使ってもらえるとなんだか五月雨と言う言葉自体もプラスになっていくような気がしますね!

まとめ

梅雨を表す五月雨という言葉は日常生活であまり聞くことがなく、風情のある言葉のように感じますよね。

しかし俳句の世界では、五月雨は夏の季語として古くから使われていて、調べてみると松尾芭蕉の句以外にも五月雨という言葉を含む句がいくつか見つけられました。

しかし「五月雨式」という言葉になったとたん、ネガティブな言葉になり日本語の面白さを感じました。梅雨は農作物にとって恵みの雨になりますが、最近は地球温暖化の影響で梅雨の雨が災害をもたらすほど激しい雨に変わってきているのが気になります。

五月雨という言葉がさらにネガティブな言葉にならないことを祈るばかりです。

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