普段何気なくやっているお正月飾りですが、一体どのような意味でやっているのか。 お正月の飾りと言えば思いつく物に「門松」がありますよね。
門松も現在では、通販でも簡単に買える時代。売ってない!って人や作るのは苦手!って人は通販もおすすめ。
以下、門松についての詳しく見て行きましょう!
目次
門松の意味由来は?年神様の目印?
かつて明治から昭和まで活躍した民俗学者の折口信夫のいう客神(マレビト)という神に分類される神様になります。彼方の異世界から人間の世界にたまに来る神様として知られていますよね。
つまり、神社等の社の中に鎮座しながら、いつもその場所にいる神様ではないんです。 たまに来る神様だから、目印も必要だし、いる場所も必要なわけです。
その目印になるのが「門松」になります。門松を飾り、年神様を迎える風習。神様を迎えてまた1年幸せに暮らせますようにとの願いも込められます。これが門松を飾る意味・由来になります。
年神様は全国に?歳徳神の他にもたくさん?
年神様としてとても有名なのが、秋田のなまはげや、北陸のアマミハギ、鹿児島県の甑島だとトシドンと呼ばれている年神様です。
しかし、このような年神様は実はとっても例外で、関東近辺では、年神様というのは、だいたいは歳徳神という神様がやってくると言われています。
これらの神様の為に目印を飾るようになって現在でもその風習が続いているわけですね!
門松はいつからいつまで飾る?
いつから?飾りつけを始める日は?
門松の飾りつけを始める日にちは12月13日~28日と一般的には言われています。
12月13日は、いわゆる煤(すす)払いの日ですね。今でいう大掃除の日です。 大掃除をして一年の煤を落としたらいよいよ新年の準備という事です。
煤(すす)払いについては別記事で紹介しているので合わせてご覧ください。
そして、門松を飾るのは一般的には28日までに飾らないといけないと言われています。
なぜ28日までかと言いますと、29日以降は… 29日…二重苦になるからです。 30日は旧暦の大晦日になるからです。 そして、31日の場合は神様は1月1日ではなく12月31日に来るので、31日に飾っても神様が来る時間に間に合わないと言うのが28日までに飾るべきと言われている理由です。
さらに 特に31日に飾ることはお通夜飾りの飾り方に似ているとされ、一夜飾りと言われていて良しとされていませんね。
いつまで?門松をしまう日は?
大正月の終わる7日にしまう家や、鏡開きと同時に10日にしまう家、小正月の終わる15日にしまう家などがあります。
これは本当に様々なやり方がありますので、皆さんは自分の家に伝わる日にちで門松をしまってみてくださいね。
門松の飾り方は?1つじゃなく1組(2個)?飾る場所は?マンションの場合は?
一見どちらも同じように見えますが、雄松と雌松の2種類があることに注意します。 雄松はクロマツを使っている飾りです。濃い緑色の長く堅い葉が特徴で、黒っぽい樹皮をしています。
雌松には、葉が細く柔らかなアカマツが使われているのが特徴です。 玄関や門の左右に配置するときには、『雄松が左、雌松が右』になるように配置します。
松の違いに注目し、間違えずに飾りましょう。
飾る場所は?家の外?
目印はよく目立つ場所になければいけませんし、入り口がどこなのか分かりやすく示している必要があります。 そのため、飾る場所は『玄関や門といった家の外』が基本です。
これからやってくる神様に分かりやすいように飾るのがマナー。
マンションの場合は?
共用部分をふさいでしまうからです。
そんなときには、玄関ドアに飾れる小さめの松飾りを用意しましょう。 ドアの外側に飾ってもよいなら外側に吊るせばOKです。
玄関ドアの外側は規約で飾りがNGということもあります。そういうときには、内側に飾りましょう。 また、マンションの場合には、室内に置いても構いません。規約の関係もあるので神様に多めに見てもらいましょう。室内の玄関や床の間に置くのがよいでしょう。
スペースに合った大きさの門松や松飾りを選んで飾りましょう。
門松の処分方法は?
一般的な処分方法は『どんど焼きで燃やす』方法です。
どんど焼きは日本全国で行われている火祭りの一種で、1月中旬に行われる地域が多いでしょう。 神社やお寺で開催していることもありますし、自治会やPTAの主催で行事として行われている地域もあります。
どんど焼き?って人は別記事でどんど焼きについて紹介しているので興味があれば合わせてご覧ください。
お札やお守り・書初めなどを炊き上げるお祭りです。 近くでどんど焼きをやっているなら、そこに飾り終わった門松を持ち込んでよいか問い合わせてみましょう。
中には、地域振興の名物イベントとして行われているどんど焼きもありますよね。長野県成沢温泉村の道祖神火祭りや、神奈川県大磯町の左義長など。
自治体ルールのごみ出しも出来る?
そんなときには、お清めをしてから、お住まいの自治体のルールに従って分別して捨てる事も出来ます。
捨てるときにはゴミ袋に入れますが、他のゴミとは分け、お正月飾りのみ入れた袋を用意しましょう。
お清めの手順も紹介します。まず、大きめの紙を広げて、そこに門松を乗せます。門松は大きなものも多いので、縄を切ったり飾りをはずしたり、分解してもOKです。
紙の上に置いたら上から塩を振りかけて、お清めします。お清めが完了したら、下に敷いている紙で包んでゴミ袋に入れ、自治体のルールに則って捨てましょう。
ちょっと手間ですけど簡単ですよね!
まとめ
お正月にやってきて各家々の幸福と一年の安寧をもたらして帰っていくと言われる年神様こと歳徳神。
今度から門松を見た時にちょっと思い浮かべてみてはいかがでしょうか? 毎年見ているお正月の門松がちょっと違う様子で面白く見えるかもしれませんよ!