お盆のお供え物の一つに「お団子」があります。そうめんやおはぎなどと同様、お供え物として仏壇に供えるものの一つでもあります。
でも、なぜお盆にお団子をお供えするのでしょうか。
お盆に供えるものにはそれぞれ意味が込められており、お供えされるようになったのには由来があります。
今回は、お盆にお団子をお供えする意味や由来・正しいお団子の飾り方・お団子の作り方のレシピをご紹介します。
目次
1. お供えするお団子の種類と意味
迎え団子
お盆の初日にご先祖様をお迎えするためにお供えするお団子を「迎え団子」といいます。
これは、あの世から現世に帰ってきたご先祖さまの霊に食べていただくためのもので、道中の疲れを癒せるようにという意味を込めてお供えするお団子です。
あんこやタレが付いたお団子を用意します。
おちつき団子・お供え団子・お供え餅
お盆の期間中にお供えし、ご先祖様の霊に食べていただくおもてなしのためのお団子のことを言います。
呼び方はおちつき団子・お供え団子・お供え餅など様々な言い方があり、地域によってその呼び方が異なります。京都ではお盆にお供えする白いお餅のことを「おけそく」などと呼ぶこともあります。
お供え団子の代表的なものに「おはぎ」があります。
お供え団子という名前で販売されているのは、白いシンプルなお団子がほとんどです。ピラミッドのように積み上げられたものをお供えすることがあります。
送り団子
盆の明けに、ご先祖様の霊をお見送りをする時にお供えするお団子のことを送り団子といいます。
タレなどなにも付けない白いお団子をお供えするのが一般的です。持ち帰った白いお団子を、ご先祖様の好きなように食べてもらうとう意味が込められています。
送り団子の飾り方は地方によって異なりますが、お団子を4段の三角形を重ねて積み上げるのが一般的です。
2. お団子の飾り方
それをれのお団子の形や飾り方を見ていきましょう。
どんな形に作る?
ピラミッド型のお供え団子
半径4~5センチほどの白色の丸いお団子を積み重ねて形を作ります。
小さすぎると見栄えが悪くなり、大きすぎてもお団子が潰れてしまいますのでほどよい大きさで全て同じ大きさで作るのがポイントです。
10個で3段、または20個を4段に積み上げてピラミッド型のお供え団子を作ります。高坏などにのせて、半紙をひいてお供えしましょう。
タレやあんこのお供え団子
小さな大きさに形を整え、一口サイズでいただける形に作り仏壇にお供えします。
おはぎ
おはぎは適度な大きさに整え、お皿などに持って仏壇に供えます。
お供えするお団子の数は何個?
特に数に関しては決まりはありませんが、一般的には丸いお餅の数が6個以上からとされています。
積み上げる場合は20個で四段が最も一般的ですが、お供えできる場所などが十分にある仏壇の場合に限ります。
いつ飾る?お団子を飾る時期
迎え団子、お供え団子、送り団子を飾る時期は以下の通りです。
迎え団子 | 8月13日 |
---|---|
お供え団子 | 8月14~15日 |
送り団子 | 8月16日 |
お盆の初日が迎え団子、中2日がお供え団子、最終日が送り団子と覚えておきましょう。
地域によってはお盆の時期が異なる場合があります。
3. お団子の作り方レシピ集
最後に、お団子の作り方をいくつかご紹介します。
お盆の時期に欠かせないお団子ですので、手作りでたくさん作れる作り方をマスターしてしまいましょう。
基本のお団子の作り方
[出典:https://cookpad.com/recipe/1913084]
最もシンプルなピラミッド型のお団子の作り方をわかりやすく解説しています。お供えの仕方、半紙の折り方や向きなど、お供えの基本中の基本から解説してくれているのも嬉しいレシピです。
みたらし団子
[出典:https://cookpad.com/recipe/4361571]
普通の白いお団子にあきたらみたらし団子です。基本のみたらしのタレの作り方がわかりやすく解説してあります。
のべ団子
[出典:https://cookpad.com/recipe/2293552]
縦長の形ののべ団子の作り方です。中身はあんこ、外側はきなこをまぶして美味しさアップの一品です。家族にも喜ばれること間違いなしです。
4. まとめ
お盆にはお団子をお供えして先祖をお迎えする習慣があり、それぞれ迎え団子、供え団子、送り団子で形状やお団子の種類も異なります。
ご先祖さまをおもてなしする大切な儀式のひとつですので、その意味も良く理解したうえでお供えするように心がけていきましょう。