2017年の立秋はいつ?立秋の意味・暦の考え方も解説【図解付】

旧暦の「立秋(りっしゅう)」という言葉の意味を正しく理解できていますか?立秋は「春分」「夏至」などと同じ暦(こよみ)の名称です。でも、「毎年日付が変わって今年はいつだかわからない」「そもそもなぜ日付が変わるの?」といった疑問も生まれますよね。暑中見舞いや残暑見舞いなどのマナーとも密接に関わる日なので、2017年の立秋がいつかもしっかりおさえておきたいところです。

向こう数年の立秋の日付と、立秋の意味、暦の考え方、立秋を基準にしているものなどもわかりやすく解説していきたいと思います。

立秋とはいつのこと?

2017年の立秋の日付

2017年の立秋は8月7日(月)です。

立秋は旧暦で毎年8月7日頃のことです。ただし、太陽の位置で毎年計算されて日時が決まるため、年によっては8日になることもあります

2017年以降の立秋の日付

2024年までの立秋は、以下のように日付が決まっています。

西暦 立秋
2017年 8月7日
2018年 8月7日
2019年 8月8日
2020年 8月7日
2021年 8月7日
2022年 8月7日
2023年 8月8日
2024年 8月7日

こうしてみると、気になるのが日付の微妙なズレだと思います。なぜ年によって日付がずれることがあるのでしょうか・・??

日付は太陽と地球の位置で決まる

日付がずれてしまう理由は、太陽と地球の位置を固定して日時をあわせて決めているからです。

1年に1回、地球と太陽が決まった位置関係になったタイミングのことを立秋と名付けているので、「8月7日は立秋の日にしよう」というように日付で決めているわけではありません。日付そのもので決まっている「節句」等とは全く考え方が違うのです。

日本のカレンダーって同じ日にいろんな行事や呼び方が満載で本当にややこしいですね。。

では、どのような位置関係がきまっているのでしょうか。下記の図をご覧ください。

これは太陽の周りを1年間かけて地球が1周回る様子を示している絵です。決まった角度の場所ごとに名前がついています。
立秋はいつなのかというと、春分を基準にして135度の位置にきたときの日時となります。

「でも、1年に1周ぴったりならずれないはずなんじゃ・・?!」と疑問に思うかと思いますが・・・そこで思い出してほしいのが「うるう年」。

1年という「時間」は、実は365日よりも6時間ほど多くあります。そのため、太陽を一周し元の位置に戻ってきたとき、カレンダーより6時間ほど遅れて戻ってきてしまうんです。これによって毎年立秋の時間や日付が変わり、うるう年で調整されてまたずれる、ということを繰り返しています。

年によって日付がずれていくのは、上記のような理由からです。そのため、2024年以降も立秋が8月8日になる年は定期的にあるのです。

立秋の意味と暦の考え方

立秋っていつ?という疑問が解決すると、「なぜ立秋が残暑見舞いなどの基準とされるの?そもそも立秋自体の意味ってなに?」というあたりも気になってくるかと思います。そもそも立秋がなんなのか、詳しくみてみましょう。

立秋とは旧暦の名称

立秋とは、二十四節気(にじゅうしせっき)と呼ばれる暦の季節の名称のひとつです。毎年8月7日頃のことを旧暦で立秋と呼びます。

二十四節気とは?

二十四節気とは、地球から見たときに太陽が1年かけて移動する通り道を基準として、1年を24等分し約15日ごとに区切ってつけた季節の名称を意味しています。先ほどの太陽の図をもう一度見てみましょう。

春分を起点に24等分された地球と太陽の位置関係の名前は、位置関係と同時に季節を表していたのです。これが二十四節気とよばれる旧暦の正体です。

24等分して1ヶ月の前半を【節(せつ)】、後半を【中(ちゅう)】とよび、それぞれの区切りとなる日に季節を表す名前がつけられています。上記の太陽の図を四季ごとにならべたのが下記の一覧表です。

二十四節気の立秋の期間

二十四節気では、「立秋」などの名称は特定の一日だけでなく【期間】としての意味もあります。

2017年の立秋の期間(=七月説節)は8月7日から処暑(しょしょ)の前日の8月22日までの15日間になります。立秋の前は「大暑(たいしょ)」、大暑があけて立秋をすぎると8月23日からは「処暑(しょしょ)」の季節がはじまります。

立秋の意味・季節・由来は?

立秋は「秋立つ」、すなわち秋に入ったということを意味しています。立春からちょうど半年が経ち、この日から立冬までが暦での秋となるのです。この日から秋に向かって残る暑さを「残暑」と呼びます。

朝晩が少し涼しくなりはじめ、まだまだ暑い中でも秋が気配をのぞかせる頃とされています。しかし、近年の日本の気候ではこの時期に秋を感じるのはなかなか難しいかもしれません。

暦の上では秋になっても、日中はまだまだ残暑が厳しく、1年で最も気温が高くなる時期でもあります。

立秋の期間はお盆の時期にも重なり、各地で盆踊りや夏祭りなどもこの時期の物がもっとも多くなります。

暦便覧原文
江戸時代にこよみを記した書物【暦便覧(れきびんらん)】によると、立秋は
「初めて秋の気立つがゆえなればなり
と記されており、初めて秋の気配を感じる季節であると説明されています。

「立秋の候」の意味と時期は?残暑見舞いで使える?

「立秋の候(そうろう)」とは、残暑見舞いなどで時々使われることがある時候の挨拶です。その意味と期間などを見てみましょう。

「立秋の候」の意味

「秋に入ってきましたが、〜」というニュアンスを込めた秋のはじめの時候の挨拶です。

いつからいつまで?

立秋は2017年の場合、8月7日日から8月22日までを意味しています。残暑見舞い・お中元等の時候の挨拶で「立秋の候」を使えるのは、その期間中のみになります。

暑中見舞いでは使えない

「立秋の候」は、残暑見舞では23日までは使えますが、暑中見舞いでは使えません。暑中見舞いの時期は立秋の前日までと定められているからです。暑中見舞いに二十四節気の名称で時候の挨拶を入れる場合は「小暑の候」「大暑の候」を使用します。

残暑見舞いでも23日を過ぎてしまうとふさわしくないので、「処暑の候」「残暑の候」など他の言葉を使うようにしましょう。

立秋を基準にしているもの

立秋を基準にしている代表的なものに

  1. 暑中見舞いと残暑見舞いの違い
  2. 梅雨明け宣言の有無

があります。それぞれみていきましょう。

①暑中見舞いと残暑見舞いの違い

「立秋の候」でもふれましたが、立秋の日付を基準として、夏の挨拶状である暑中見舞いと残暑見舞いは区別されています。立秋より前に出すものは暑中見舞い、立秋の日からは残暑見舞いと名前を変えます。

②梅雨明け宣言の有無

気象庁が行っている梅雨明け宣言は、立秋を過ぎてしまうと梅雨開け宣言を行わない場合があります。そのため、東北地方などは梅雨明け宣言がない場合があります。

立秋の七十二候(しちじゅうにこう)

七十二候(しちじゅうにこう)とは、二十四節気をさらに3つに分けた期間のことです。

15日を5日ずつの期間に分けて、それぞれ「初候(しょこう)・次候(じこう)・末候(まっこう)」と呼びます。

古代中国発祥の季節を表す方式のひとつで、各七十二候の名称は、気候の動きや動植物の変化をさらに具体的に知らせるような短文になっています。

立秋の七十二候は以下のように記されています。

立秋 初候 涼風至(すづかぜいたる) 涼しい風が立ち始める
次候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) 蜩が鳴き始める
末候 蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧が立ち込める

立秋の初項というと8月の中頃ですが、昔はすでに涼し風が立ち始めていたんですね。初秋の風情を感じる内容ですが、残念ながら今の日本の気候ではあまりピンとこないのが正直なところです。

まとめ

立秋について、意味や期間などは理解できたでしょうか。調べてみると、季節の期間を表す意味もあったということなどに驚きますよね。

日常生活ではあまり意識する機会もないので、暑中見舞いと残暑見舞いのチェックができる程度に覚えておけば、特に困ることもないと思います。「8月7日か8日」という基準だけは、頭の片隅に入れて忘れないようにしましょう!