ここでは小満(しょうまん)について説明・紹介していきます。
目次
小満(しょうまん)って何?意味由来は?
少し満足から小満?【意味由来①】
古く、この季節には、昨年の秋にまいた麦などの穂が実り始め、保存食のなかった不安の多い昔の時代に、ようやく食物が手に入り「よかった」とほっとして少し満足することから小満と言われている説があります。
万物が次第に成長して満ち始めるから小満?【意味由来②】
もう一つの小満の意味由来は、陽気が良くなって草木などが次第に生い茂り、万物が次第に成長して満ち始める、という意味由来の説があります。
小満とはいつのこと?2024年の小満はいつ?
2024年の小満の日付
2024年の小満の日付は5月20日月曜日です。
この頃は現代の私達の周りでも、目に見えて緑が茂り花が咲き、多くのものが活発に満ちていくのを感じることができると思います。
小満の日付は年によって違う事もある?
小満はいつなのかというと、春分を基準にして60度の位置にきたときの日時となります。
年によって日付がずれていくのが二十四節気です。ですので、例えば今年の小満の日付が5月20日だっとしても来年は5月21日になるかもしれません。
その年に毎回確認しておく必要がありますね!
小満の季節はどんな季節?
田植えの準備を始める頃でもあり、西日本では走り梅雨もみられます。
暑すぎず、寒くもなくちょうどいよい季節ですよね!
暦便覧原文による小満
江戸時代にこよみを記した書物【暦便覧(れきびんらん)】によると、小満は「万物盈満(えいまん)すれば、草木枝葉繁る」と記されており、「全てのものが満ちあふれると、草木に枝葉が茂る」という季節であると説明しています。
時候の挨拶「小満の候」はいつからいつまで?
「小満の候」の期間は、その年の小満の日からその年の芒種の前日までを意味しています。
この期間ならお手紙の時候の挨拶で「小満の候」を使えますよ。
「芒種」については別記事で紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。
小満の七十二候は?
15日を5日ずつの期間に分けて、それぞれ「初候(しょこう)・次候(じこう)・末候(まっこう)」と呼びます。
小満の七十二候は以下のようになっています。
初候 | 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) | 蚕(かいこ)が桑を盛んに食べ始める |
---|---|---|
次候 | 紅花栄(べにばなさかう) | 紅花が盛んに咲く |
末候 | 麦秋至(むぎのときいたる) | 麦が熟し麦秋となる |
「紅花」はつつじのことを表現していて、「麦が熟し〜」とは、麦が熟して畑一面が黄金色になることをあらわしています。
より具体的に小満の季節感をイメージできますね。
まとめ
小満がいつでどんな意味か?を理解するために、言葉の由来・意味・季節と、知らなければならないことだらけだったかと思います。旧暦と新暦は本当にややこしいですね。
日常生活で使うことはまずないですし知らなくて困る場面は滅多にありませんが、明日からちょっとだけカレンダーの言葉が理解できるようになって嬉しくなるかもしれませんよ。