暦の上では、昼と夜の長さが同じになる日と言われています。前後の一週間がお彼岸となるため、お墓参りなどに行く方も多いのではないかと思います。
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春分の日がお彼岸?なぜ?
なぜ、春分の日がお彼岸なのでしょう?昔から、仏教では、あの世(彼岸)は西に、この世は東にあると考えられていました。
ですから、太陽が真東から真西に下りる春分の日は、この世とあの世が一番近くなる日とされ、先祖供養の日とされたのでした。そして本来この日は、「自然や生き物を愛し大切にする日」という意味があります。
春になり、動き始める生きものたちが目に入るようになってきます。その生きものたちの命の大切さを改めて確認して大切にしましょうという日なのです。
そんな意味があったとは驚いてしまいます。そして、それを国民の祝日にした日本の考え方も、素敵だなと思ってしまいますよね。
2024年の春分の日はいつ?
2024年の春分の日は3月20日水曜日です。
ちょうど学校が終わり、ひとつの区切りが終わり新しいことへ向かう、希望と少し寂しさが入り混じる、まるでこの頃の気候のような時期ですね。
春分って?意味は!?春分の日ってどんな日?
この日から昼が長くなる起点の日で、春分を境に昼が1日およそ2分ずつ長くなり、夜は短くなっていきます。
気温も上昇し、春〜夏へとむかっていくのです。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、この日を境に寒さの峠を越し、過ごしやすい気候となっていきます。
江戸時代にこよみを記した【暦便覧】によると、春分は「日天の中(ちゅう)を行て昼夜等分(ひるよるとうぶん)の時なり」とされており、昼と夜が同じ長さであると説明されています。
春分の日は自然をたたえ、生物をいつくしむ日として選定された?
昔の人はこの日を「自然に感謝し春を祝福する日」としていたため、そのような意味をもつ祝日となりました。
天文学に基いて制定されるので、年によって日付が変わります。毎年2月1日に、翌年の祝日が国立天文台歴計算室より告示され決定します。
春分に関連する習慣・行事・もの等
春分に関連する季節のイベントなどは以下のようなものがあります。
春のお彼岸
お彼岸とは、春分・秋分の日を基準として前後3日を合わせた7日間の期間のことをいいます。春分の日は春のお彼岸の中日(ちゅうにち)にあたります。
お墓参り
お彼岸はご先祖や自然に感謝をささげる日本独自の仏教行事の期間です。
お彼岸にはお寺の法要やお墓参りに行き、亡き人へ思いをはせて感謝する習慣があります。
お供え物の「ぼたもち」「おはぎ」
春のお彼岸には、ご先祖様の仏壇に「ぼたもち」をお供えする風習があります。
ぼたもちとはおはぎと全く同じもののことを見していますが、春はぼたもち、秋はおはぎと呼び方が変わります。
ぼたもちとは「牡丹」の花からとった名前で、おはぎは「萩」の花からとっており、どちらも季節にちなんで名称が変わります。
春分の地球と太陽の位置は!?
黄道は、地球が太陽の周りを一周する公転の描く円と全く同じです。
黄道を360度に分けたものを黄径(こうけい)といい、二十四節気の地球と太陽の位置関係は上記の図のように分けることができます。
春分を黄径0度として、15度おきに24の節気が定められています。
0度である春分点を出てから再び春分点に戻るまでの地球からみた太陽の位置と覚えておくとわかりやすいでしょう。
まとめ
春分の日はなんとなくカレンダーで休みの日になるってだけ覚えていた人はこの記事を読んでその意味や深さを分かっていただけたかと思います。
今後は春分の日は単なる休みの日ではなくその意味を理解した上で過ごすと違った捉え方が出来るかもしれませんね!